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驚きを交え喜びを語った小川さん
驚きを交え喜びを語った小川さん

日系第1号に小川彰夫さん=リオ五輪の聖火ランナー

 リオ五輪まで100日を切り、つい一昨日から当地で聖火リレーが始まった。第一走者としてバレーボール女子代表のファビアナ・クラウジノがブラジリアで聖火を受け取り、8月5日の開幕まで全伯をかけ巡る。
 一般からも約1万2千人が参加する中、日系ペディアや日系WEBを運営する小川彰夫さん(73、二世)が、聖火ランナーとしてサンパウロ市内を走ることが決まった。リオ五輪の公式スポンサーである日産の推薦枠により選出され、先月下旬に正式な通知が届いたという。
 「日産関係者が日系ペディアの存在を知っていた。コロニアに関する精力的な広報活動が評価されたのかも」と推測する。昨年すでに打診があり、履歴書の送付などメールでのやり取り、「あなたの人生」をテーマにした自由作文や面接も受けたという。
 「一番初めのメールはいたずらかと不審に思った。まじめに返答したら、ちゃんとメールが返ってきてびっくり。段階を経るごとに、やってみたいという気持ちが強くなった」
 日々の日課として、ウォーキングやサイクリングで体調を維持している。聖火を手に、走る準備も万端だ。「今までにスポーツでメダルをもらったことはない。私にとって初めての勲章が五輪のトーチになった。日系人の誇りを持って聖火を運びたい」と意欲的に語った。
 これまでに判明した日系人の聖火ランナーは小川さんが初めて。後日、正確な日時や区間が知らされる。


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 聖火ランナーについて調べてみると、一般公募とスポンサー枠があるようで、スポーツを通じたボランティア活動などが選考基準の一つらしい。また「250メートルを2分で走れる」などの規定条項ほか、小川彰夫さんが書いた作文も、提出が義務付けられているという。4年後には東京五輪を控えている。そこで「トーチを持って走りたい!」と希望する人の中には、在日ブラジル人もいるに違いない。