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総会の様子
総会の様子

ウニメジ倒産問題=焦付き890万レ回収不能=援協、貯蓄で乗り切る=熊本地震の義援金受付開始

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)は4月23日午後、『第56回定期総会』を本部5階の神内ホールで開催。タウバテ、ソロカバなどの遠方参加者を含め約80人が出席し、昨年度の事業と決算報告、今年度の事業計画案と予算案が承認された。日伯友好病院への支払いを滞納していた医療保険会社ウニメジ・パウリスターナの倒産が影響し、純利益が大きく減少、万が一に備えて蓄えてきた貯蓄のおかげで無事に乗り切った。他に熊本地震の義援金募集も開始した。

 菊地会長はあいさつで経営の屋台骨を支える日伯友好病院の業績は好調であると話し、「2015年は政治的混乱や不況など厳しかったが、皆様のおかげで乗り切れた」と感謝を表した。
 15年度の総収入は3億5325万7440レアル、総支出は3億2750万9174レ。純利益は2574万8266レと前年から約470万レ減少した。
 佐々木弘一会計は本紙の取材に対し、支払いを滞納していたウニメジ・パウリスターナは倒産後、政府派遣の財産管理人により清算される段階に入ったと説明。「滞納金額のうち約890万レは回収が見込めない。その分を貸倒損失引当手金として計上したため、去年よりも純益の数字が減少した。だが十分な資金を貯めていたので、予想外の未回収金が発生しても持ちこたえることができた」と胸をなでおろした。
 16年度の総予算は3億9040万7千レとなった。予算は主に人件費、管理運営費、設備の改修に使われる。
 日本国際協力財団の神内良一理事長から1億円の特別資金援助を受けて発足した「神内プロジェクト1」では、15年に5千万円をかけて3施設の改修や整備を行なった。今年はその第2弾として、カンポスさくらホーム、サントス厚生ホーム、あけぼのホームで自家発電機の設置、施設の改修、備品の交換などを行なう。
 他に菊地会長から熊本地震の支援として、義援金募集を開始した旨が説明された。「阪神淡路、新潟、東北、そして熊本と大地震が多くなっている。被災者に手を差し伸べたい」と言い、「援協の役員・会員の中にも熊本と縁のある人は多い。少しでも協力してほしい」と呼びかけた。すでに2千レが集まっており、今後は同協会本部4階事務局で義援金を受け付ける。問い合わせは同協会(11・3274・6484)まで。

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