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団結を誓った出席者の皆さん
団結を誓った出席者の皆さん

ノロエステご訪問実現で結束=第2回聖州地方代表者の集い=「混乱時だから日本文化普及」

 地方に共通する問題を話し合う「第2回聖州日系地方団体代表者の集い」が7日午前、ボツカツ日本文化協会(上野アルベルト会長)の会館で行われ、アルタ・モジアナ、ノロエステ、サントス、サンベルナルド・ド・カンポ、アチバイア、ヴァーレド・リベイラ、聖南西、スザノなどから約25人が集まった。移民110年(2018年)に向けた皇室の地方ご訪問要請の件が報告された他、互いの会費システムを教え合うなど熱心な議論が繰り広げられた。

 ノロエステ連合日伯文化協会の安永信一会長からは、「2年後の日本移民110周年に皇室ご来訪を願い出る要請書を先月、プロミッソン市長から梅田邦夫大使に手渡し、連合からも同様の書面を大使館に送付した。ぜひ皆さんもこの動きを力づけて。もし叶った時は、ぜひ足を運んで一緒に祝ってほしい」との呼びかけが行われた。
 この集いをコーディネートした山村敏明会長(聖南西文化体育連盟、リベイラ河沿岸日系団体連合会)も、「ノロエステは他に先んじて行動を起こした。3、4カ所をご訪問されるパラナ州同様、サンパウロでも地方に来て頂く先例を作るという意味で、まずはこれを皆で支援すべき。あちこちから招待しすぎると逆効果になる。聖州地方のご訪問が一カ所であれば、ここに絞って皆が協力すべきでは」と支援を呼びかけた。
 聖南西連合会の広報理事、小川彰夫さんはサンパウロ人文研が始めた日系団体実態調査への協力を求め、「汚職などでブラジル社会が大変な混乱状態にある今こそ、全伯に500あると言われる日系団体から一般社会に、勤勉さ、真面目さなどの日本文化を広める動きをすべき。各地の日系団体、婦人部はその基本といえる。そんな日系団体の可能性を図るための調査を2年余りかけて行う」と説明した。
 各団体が会費による経営に四苦八苦する中、異色を放ったのは汎スザノ文化体育農事協会の山本善左門(ぜんえもん)会長の発表だ。同協会運営のスザノ日伯学園は8月27、28日に創立10周年記念行事を行う。「50人の生徒から始め今や500人。学費は決して安くない。でも充実した設備と教育内容で高い評価をえてきた。非日系を含め、生徒の半分は日本語を学ぶ。行事への若者参加はひきも切らないし、文協経営も安定した。ぜひ一度見てきて」と呼びかけた。
 閉会間際、同文協の上野会長は急に立ち上がり、「子供の頃、ジャポネースは閉鎖的だと言われた。人前でおにぎりを食べたり、ハシを使うとバカにされ恥ずかしかった。今はそれが逆になった。我々はもっと文化に誇りを持ち、文協の活動を通して、勤勉性や真面目さをもっと一般社会に広める努力をすべき。それが使命だと感じる。未曽有の不況の中で、日系文化の価値見直しの動きが出たことが心から嬉しい」と胸の内を吐き出すように語った。
 会議の後、リベイロン・プレット日本文化協会の境貞夫会長は「アウタ・モジアナには連合会がない。組織化の必要性を感じた。このような話し合いの場はとても意味がある」と頷いた。次回開催は11月にノロエステ線の予定。

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