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二天研究所=岸川代表が『新葉隠』刊行=武士道精神を現代語で記す

アルキミン知事(左)に書籍を手渡す岸川さん

アルキミン知事(左)に書籍を手渡す岸川さん

 二天古武道研究所の岸川ジョージ代表(53、二世)は2日、サンパウロ市パウリスタ大通りのリブラリア・クルツラルで、第三巻となるポ語書籍『新葉隠 現代武士の心得(Shinhagakure Pensamento de um Samurai Moderno)』の刊行発表会を行った。
 同書は佐賀鍋島藩士である山本常朝が1716年頃、武士としての心得えを纏めた『葉隠』を手本として、現代人のために分かり易く書き下したもの。2002年に教え子のために出版した書籍の反響が大きく、12年には第二巻を刊行。今回は、自身の体験談を踏まえてさらに加筆し、上下巻として刊行した。
 岸川さんは、剣道連盟から七段、古武道協会から免許皆伝を取得しており、中南米40支部800人以上の生徒を抱える指導者。サンパウロ州知事補佐官の島田正明さんの協力で9日には、ジェラルド・アルキミン知事を訪問し、本書を手渡したという。自身の誕生日4月24日は、「サムライの日」としてサンパウロ州に正式認定されている。
 「武士道の精神は、人生の教訓となるもの。現代をどのようにして生きるかという、生き方に関する内容です。武道の精神を広く知ってもらい、ブラジルの発展に貢献できれば」と同書に込められた思いを語った。
 上巻46レアル、下巻42レアル。購入はリブラリア・クルツラルもしくは、二天古武道研究所(11・5539・3587)。

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