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 次期サンパウロ市市長のジョアン・ドリア氏は14日、訪問先のブエノス・アイレス市で取材を受け、市長になったあかつきには同市でおなじみとなっている露天商を撤去したいと語った。同氏によると、サンパウロ市の露天商は制限なく路上に溢れかえっており、整理する必要があるという。同氏の構想では、露天商者たちのためには、購買力のある市民らが行き来する公有地に照明や治安対策も完備したショッピング・モールのようなところを設けて商売をさせたいという。なお、13日に同市で受けたインタビューでドリア氏は、ハダジ現市長のことを、「所属の労働者党(PT)よりも器が大きく、優れた政治家だ」と評価している。
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 14日、コメディアンのオリヴァル・ペッシーニが、入院先のサンパウロ市サンルイス病院で癌のため亡くなった。72歳だった。オリヴァルは、自分で考案したマスクを使ったお笑いの数々で知られていたが、中でも、「(80年代の大ヒット映画の)ETを意識した」という、大きな垂れた頬の子供キャラクター「フォファン」は80年代から90年代に一世を風靡。また、マスクをはずしたときは、渋い性格俳優としても定評があった。
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 夏時間を迎えたとたん猛暑の続くサンパウロ市。17日も日中は33度を記録したが、予報だと今週はほぼ毎日、最高気温が30度を超える毎日が続くとのことなので、暑さ対策をしっかり行う必要がありそうだ。暑い日の雨はにわか雨が多く、まとまった降水はそれほど期待できないようだが、今月のカンタレイラ水系の降水量は、既に100ミリを超えている。

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