ホーム | 日系社会ニュース | 国内最大級の日本公園を訪ねて=健全運営に向け奮闘、マリンガ=(下)=巨大な地元文協とどう連携できる?

国内最大級の日本公園を訪ねて=健全運営に向け奮闘、マリンガ=(下)=巨大な地元文協とどう連携できる?

開会式に臨む来賓ら。公園運営は市、文協、企業一体が理想だ(右から埜真会長、クラウジオ副市長、左から2人目が塩崎文協会長)

開会式に臨む来賓ら。公園運営は市、文協、企業一体が理想だ(右から埜真会長、クラウジオ副市長、左から2人目が塩崎文協会長)

 出張花展に生け花は25点ほどが用意された。鈴木隆支部長ら池坊南米パラナ支部が後援し、聖市からは池坊ブラジル支部の河村徳子支部長らも協力。文字通り展示会に花を添えた。
 閉会後の夕食は園内のサロンで、聖市からのバスツアー参加者を対象に文協が歓迎会を開いた。日本公園の埜真会長、富居マネージャーが成功に改めて感謝し、塩崎文協会長も一行を温かく迎えた。一夜明け、翌日は市内観光へ向かった。
 訪れたマリンガ文協は会館の大きさが一際目立つ。野球場は5面、サッカーグラウンドは4面、ゲートボールコートは10面あり、その内6面は屋根に覆われている。日差しの強い夏日や雨天時にも不満を感じずに競技ができるので、愛好者は高齢が目立つが絶好の遊び場だ。
 敷地内には日本語学校と、現在は倉庫や物置として使われてはいるが旧宿舎もある。焼きそば会やカラオケ大会といった定例行事もあり、この日は野球・ソフトボール愛好者による牛の丸焼き会で賑わっていた。
 参加者は主に若者で非日系も大勢いて、ゲラゲラと笑いながらビールを飲み交わしている。一部はプールで日光浴を楽しむ者も。そんな風景はまさに伯人の休日といった感じだ。その脇に目をやると、日系の高齢者がゲートボールを楽しんでいる。
 日系・非日系、また世代や趣味の枠を越え市民が一つの場所に集っている。聖市のような都市型文協にはない地域密着を感じさせる運営だ。地方では憩の場として文協が運用される事例が多いが、マリンガはことさら規模が大きい。
 会員数は推定5千人。塩崎会長によれば個人で千人、家族会員としても千家族は在籍しているそう。同地出身のサッカー元日本代表、三都主アレサンドロさん(39)も市内に在住しており、文協のグラウンドでプレーすることもあるそうだ。
 「三都主の父さん(ウイルソン・ドス・サントスさん)は、ウチのサッカー部で指導もしていたよ」。日本公園の埜真会長が記者にそう教えてくれた。彼が経営する企業のサッカー部ではコーチを務めていたそう。思いがけない繋がりを耳にして、マリンガでいかに日系人が幅広く活動してきたかがうかがい知れる。
 マリンガは存在感のある文協が地域を引っ張っている。日本公園の運営も市の協力を引き続き得ながら、地元企業をまきこみ、文協との共催イベントなどができれば、健全運営の実現に近づけそうだ。(終わり、小倉祐貴記者)

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