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日伯文化連盟60周年祝う=日本文化普及して「還暦」に=広告動画制作、機関紙創刊

受賞者の集合記念写真

受賞者の集合記念写真

 創立60周年を迎えた日伯文化連盟(アリアンサ、大城幸男理事長)が18日、聖市議会で記念式典を開催した。来賓、関係者ら約150人が集まりアリアンサの〝還暦〟を祝った。来賓として野村アウレリオ聖市議、中前隆博在聖総領事を始め日伯文化連盟の歴代理事長、JICA、国際交流基金、日系5団体代表者が出席した。

 式典始め、野村市議は「アリアンサは日本語教育と豊かな日本文化を伯国に普及し、留学や文化イベントを通して二国間の交流にも貢献している。その実績は賞賛すべきもの。アリアンサの全関係者にお祝い申し上げたい」と活動を称えた。
 大城理事長は「アリアンサも還暦という一つの区切りを一周した。歴代の理事長、貢献者に感謝したい」と先没者への黙祷を促した。さらに「これまでに得た経験を糧に当地の日語学習、文化の普及活動を盛り上げ二国間の大きな架け橋となりたい」と意欲を示した。
 その他の来賓挨拶後、アリアンサの紹介ビデオ上映やフクダ・リカルド弦楽団が楽曲を披露するなどした。
 その後、大城理事長、野村市議から長年アリアンサに務めた日語教師や職員など17人に功労賞が贈られた。受賞者、来賓の記念撮影後、伯人尺八奏者のシェン・リベイロ氏と琴奏者北原民江氏により日本の伝統音楽が披露され、来場者全員が立ち上がって大きな拍手を贈った。また、60周年を記念し制作されたアリアンサの広告動画上映、タイム・コムニカソン出版社によるアリアンサの機関紙「JAPAN GO」1号(隔月刊)の刊行発表が行われた。
 式後の懇親会では関係者、来賓が交じり賑やかに交流が行われた。
 アリアンサに43年勤めたラファエル・アルミール・マルシアル・トラム氏は、「二国間の関係強化に貢献できて嬉しい。日系社会への参加は私の喜び。これからも協力していきたい」と微笑んだ。
 「あっという間だった」と受け取った賞状を感慨深げに見つめて話したのは、26年間、日語教師を務めた野村ローザさん。「60周年を迎えて感動。大好きな仕事をこれからも続けたい」と意欲を見せた。
 大城理事長は多くの来場者から祝いの言葉を受けながら「感動している」と前置きし、「来年9月にはピニェイロス文化センターが完成予定。日系だけでなく非日系人への日語・日本文化の普及を進めたい」とさらに意気込んだ。
 アリアンサは1956年11月17日に詩人ギレルメ・デ・アルメイダを代表として設立され、日本語講座のほか折り紙、書道や切り紙などの文化教室を開講している。現在総生徒数は約1500人。


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 アリアンサが開講している日本文化講座は8つあり、生け花から漫画まで多岐に渡る。また、紹介ビデオ中の生徒の話では、「日語教師も日本文化を魅力的に語ってくれる」とのこと。外国語学習者はその国の文化への興味から学習を始めることが多い。言語、文化ともに熟知した教師から教わることは言語理解のためにも重要。多くの来賓が「南米最大の日本文化教育機関」と語ったアリアンサ。仏語のアリアンサ・フランセーザや英語のクルツーラ・イングレーザに負けない活躍を見せ、次は「南米最高」を目指してほしいところか。

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