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東西南北

 かねてから予想されていたとは言え、本面でも伝えている、オデブレヒト社のデラソンを基にしたラヴァ・ジャットの捜査願いであげられた政治家の顔ぶれはすさまじいものがある。現役の閣僚に両院議長、元・前大統領に、その大統領と決選投票を戦った大物政治家たち。挙げられる名前を聞いていると、まるでサッカーのセレソンの選出でも聞いているような気分にさえなってしまう。まだ、彼らの今後がどうなるかは何も言えないが、公正な捜査と裁判を強く願いつつも、「これで実務が出来る政治家がいなくなった」という事態が生じ、政情不安にならないことも望みたい。来年の大統領選はどうなるか。
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 15日付エスタード紙の表紙に物議を醸しそうな写真が掲載された。それは、釈放されたとはいえ、殺人容疑で裁判待ちの身のままサッカー・クラブ、ボア・エスポルチとの契約を交わして大問題のブルーノが、少年たちと記念写真におさまる風景を映したものだ。あたかもスター選手であるかのような態度のブルーノもそうだが、事情がわからず無邪気かつ純粋な気持ちで近づいた少年を悪者扱いするような掲載方法もいかがだろう。国民の判断は?
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 13日夜、大サンパウロ都市圏のバルエリで、主婦のジョゼアネ・サントス・ロペスさん(34)が、外出中にナイフで16カ所刺されて死亡する事件が起きた。ジョゼアネさんは妊娠3カ月で、検査に必要な書類を求めて外に出ていた。犯人と見られる、別れたばかりの夫は現在逃走中だ。警察は、別れに耐えられなかった末の犯行と見ている。

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