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東西南北

 17日のジョエズレイ・バチスタ氏の録音付きの報奨付供述発覚の影響はとどまるところを知らず、翌18日には早速、閣僚離脱が起きた。ブルーノ・アラウージョ(民主社会党・PSDB)都市相だ。同氏は辞任の理由を、党内の声を聞いた結果としている。14年大統領選で斬りあいのような激しい選挙戦を戦ったPMDBとPSDBが結んだからこそ成立したテメル政権。ここでPSDBに抜けられては完全に死に体だ。PSDBの閣僚はまだ3人いるが、追従するのだろうか?
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 政界の重鎮「FHC」ことフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元大統領は18日、「疑惑に名前が上がった者は釈明する義務がある。その釈明が国民にとって説得力がない時は、辞任という形を取ってでも、政治的危機を解決する道を探らなくてはいけない。ただし、危機からの脱出は憲法を絶対的に尊重して行われなければならない」と自身のフェイスブックページに書き込んだ。PSDBはアエシオ氏を党首から外したが今後は?
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 騒動の余波を受けて、18日は予定のほとんどをキャンセルして、執務室に側近と共にこもりきりだったテメル大統領。「大統領は午後4時に会見を行う」との情報が流れると、「辞任発表も有り得る」など憶測が飛び交ったが、結果は、これまでの政策が奏功し、経済が上向きなこと、肝心の社会保障改革が道半ばであることを挙げ、「不当な隠し録音など恐れていない」と明言。「絶対に辞任などしない。繰り返す。辞任などしない」と気迫のこもった表情で言い切ると、記者団から拍手さえ上がった。

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