10日未明、下院の政治改革特別委員会が、17対15というきわどい票で、大政党に有利な選挙システム変更案(ディストリタン=大選挙区単記相対多数性)を承認したが、下院・上院全体での通過が難しいと見られている。10、11日付現地紙が報じている。
下院の特別委員会は9日、「ディストリタン」に先立って、公的な金による選挙基金設置法案も承認しているが、これら2案はどちらも選挙関連法案で、成立には上下両院で各2回、60%以上の賛成票獲得が必要だ。また、来年の統一選に間に合わせるには9月中の議会承認が求められる。