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ジカ熱ワクチン=ブラジルと米国が協力開発=今後は人体での効果確認に

 ジカ熱の予防ワクチン開発は人体での効果を確認する段階に入り、米国を訪問中のリカルド・バロス・ブラジル保健相が26日に、ブラジルと米国が今回のテストでも協力する事になったと発表した。
 27日付ブラジル国内紙サイトによると、人体でのテストに使うワクチンは、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)とブラジル保健省の傘下にあるビオマンギーニョ研究所で製造され、米国はワクチン製造のために必要な資材を提供する事になる。
 実際のテストは両国の倫理委員会での審査後に始められるため、人体でのテストが始まるのは2019年の半ば以降となる見込みだ。
 ジカ熱のワクチンを動物に接種した結果は、7月発行の「Cell」や。9月発行の「ネイチャー・コミュニケーション」といった科学雑誌で報告されている。
 22日付エスタード紙によると、9月発行の「ネイチャー・コミュニケーション」には、パラー州のエヴァンドロ・シャーガス研究所がテキサス大学と共同で行っている研究で、現在開発中のワクチンがマウスとサルに効果があることが確認できたという記事が掲載されているという。
 この研究では、メスのマウスにワクチンを1回接種するだけで、性交後のオスがジカ熱にかかる事や、生まれてくる子供が小頭症を起こす事を防げる事が確認できた。
 ただし、マウスでのテストでは、オスが感染した場合に生殖能力低下が起こりうる事を示すデータも出ており、今後も注意深い観察が必要だ。
 同紙によると、これら二つの研究機関が共同で行っている研究結果は、既に4回、科学雑誌に掲載されているという。

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