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ブラジルでも海面上昇不可避=リオ市は年間3ミリ強など

 米国NASAの研究者達が発表したデータによると、地球温暖化とそれに伴う海水の熱膨張や、氷河や大陸氷床の融解による海面上昇は、ブラジルでも不可避である事が改めて確認されたと23日付グローボ局ニュースなどが報じた。
 今回発表された、水面上昇の影響をより強く受ける世界の海岸都市293市中、ブラジルにあるのは、パラー州ベレン市(グアジャラー海岸)やペルナンブコ州レシフェ市、リオ州リオ市だ。
 具体的なデータを見ると、リオ市海岸部では、2003年~2015年に年間平均で3・03ミリの海面上昇を見たが、海面上昇を招いた原因の29%は北半球のグリーンランドの氷が解けた事だというのだ。
 グリーンランドの氷が解けた影響が南半球でも出ているのは、氷が溶けた後の水は、重力の関係で赤道以南にも移動するからと説明されており、レシフェの場合は水面上昇の27%、ベレンの場合も25・5%がグリーンランドの氷融解の影響だという。
 南極やグリーンランドのような氷床・氷河、山岳部の氷帽が溶けると、ほとんどの水が海水の体積増加に繋がる。また、氷床などが崩れて氷山となっても、海水の体積は増える。
 近年は、グリーンランドや南極の氷が溶けたり流出したりというニュースが増えている。アルゼンチンのパタゴニアも例外ではない。南極については、大陸の下に火山が集中しており、氷床が内側から溶けているという研究結果も出ているというから、海面上昇が加速する可能性もある。
 リオ市海岸の上昇幅3ミリは、国連下部組織の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2007年に出した20世紀後半の海面上昇量(平均0・17ミリ)を大幅に上回っており、水面上昇が加速しているとの説も裏付けている。
 NASAによると、世界中の海水面は100年間で1メートル以上上昇する可能性もあり、浸食などによる地形変化も含めた影響は、ブラジルでも避けられないという。

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