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ベネズエラ=3分の1の医師が国外に=薬もなく、撲滅した病気再流行

 汎米保健機構(Opas)がまとめた内部資料によると、ベネズエラでは、政治的、経済的な危機により、この4年間に医師2万2千人が国外に脱出、医療システムに大穴が開いていると2日付ブラジル国内紙が報じた。
 同国の医療システムの対応能力は5年前から急速に落ちてきていた。17、18年はそれに拍車がかかり、無料の医療システム利用や薬入手もますます困難になっている。これらの資料は、先週ワシントンで行われた同国の医療事情分析に使われ、同国大使が提出した公式資料とは真逆の内容を示している。
 Opasによると、同国医師連盟は2万2千人の医師が同国を去ったと見ている。14年の登録数は6万6千人だったから、3分の1が脱出した事になる。これにより、救急医療や込み入った治療、麻酔の利用も困難になっているという。
 また、医療検査技師は6千人、看護師も5千人がいなくなったとされ、医薬品や医療用の器材も不足。現場での対応は困難を極め、撲滅されたとされていた病気まで再流行し始めているという。
 具体的には、世界では10~16年に新たな患者発生が減っているエイズも、同国では24%増加。25種類の治療薬中15種類は入手不能で、7万9400人の患者中6万9千人は今年、薬を受け取っていない。
 肺結核患者も、14年が6千人、17年は1万100人と急増中。マラリア患者は3年で3倍になった。16年に最初の患者が確認されたジフテリアの患者は1万9千人に達し、ブラジルにも流行をもたらした麻疹(はしか)は、全国で3万5千人の感染が確認されている。

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