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サンパウロ州=9割が乳がん判定できず=基礎知識に欠ける医学生

サンパウロ州では今も、医学生の質が問われている(参考画像・Alexandre Moreira/A2 FOTOGRAFIA)

サンパウロ州では今も、医学生の質が問われている(参考画像・Alexandre Moreira/A2 FOTOGRAFIA)

 サンパウロ州地方医師協議会(Cremesp)が22日に、2017年10月に行った、医学部を修了する医学生を対象とする医師技能判定試験の結果を発表した。それによると、今回の試験では受験者の6割以上が合格したが、基本的な知識さえない受験者も多かったと、23日付現地紙が報じた。
 2636人の受験者の内、合格者は1702人で、合格率は64・6%だった。この試験は正答率6割以上が合格ラインで、受験者の6割合格は同試験初の快挙だ。
 しかし、学生の88%が乳がん検診(マンモグラフィー)の結果を正しく判定できず、78%が真性糖尿病の診断を誤った。また、シャーガス病などの寄生虫病の知識が十分でない受験者が60%、急性虫垂炎だと見抜けなかった受験者が40%いた。
 Cremesp第1書記官のブラウリオ・ルナ氏は、「この試験の難易度は中かそれ以下だ。糖尿病や乳がんを診断できないようでは現場でも役立たないし、諸外国では医師と認められない。我々は医学校に、学生に補習を行うことを提案している」と語る。
 合格率自体は16年の43・6%から64・6%に上がったが、ブラウリオ氏は満足せず、「目標は85%以上の合格率。公立校で95%の合格率を出しているところもある」とした。
 同試験は受験義務こそないが、15年より、聖州やサンパウロ市の保健局、や有名私立病院のアルベルト・アインシュタイン病院やシリオ・リバネス病院などが研修医採用の判定基準としている。
 Cremespは今、同試験をブラジル全土で義務付けるような法制定を求め、オンラインで署名活動を行っている。

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