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《ブラジル》報道の自由度ランキング102位=「メディアが一部勢力に牛耳られている」と批判

 脅迫やデモ取材中の暴行、記者の殺人などの行為は、未だにブラジルの報道機関やジャーナリストたちが直面している、現実的な問題だ。
 「国境なき記者団」(RSF)が4月25日に発表した、2018年の世界各国の報道自由度ランキングによると、ブラジルは180カ国中102位だった。
 RSFは、ブラジルは国を挙げて記者や報道の自由を守る仕組みが不足しており、司法や警察機構さえもむしばむ腐敗により、「ジャーナリストに危害を加えたり、その活動を妨害したりしても、大した罪にはならない」という意識が国民の間に広がっていることが事態を深刻にしているという。
 RSFはブラジルの現況を、「政情が不安定な中、政治権力の中枢にとって、報道の自由を守ることは優先度が低い。また、一部の勢力、国内の様々な産業を世襲で牛耳る勢力にメディアの所有権も握られている。メディアは情報源を保護しなければならないが、権力を持つ勢力が圧力をかけると、屈して情報源を明かしてしまうことさえもある。また、多くの調査報道にかかわる記者には嫌がらせのような過剰な告訴が行われてもいる」と評した。
 ラテン・アメリカ諸国では、メキシコ(147位)、ベネズエラ(143位)、ホンジュラス(141位)、コロンビア(130位)、グアテマラ(116位)、ボリビア(110位)、パラグアイ(107位)などがブラジルよりも下位に位置づけられている。
 ウルグアイは世界全体の20位で、ラテン・アメリカ諸国の模範的存在に位置づけられている。RSFは「2014年12月に同国で採択された放送通信サービス法は、マスメディアの多様性を促進し、政府から独立した放送審議会の設立を促した」と評価している。
 このランキングではロシア(148位)と中国(176位)の順位が低かった。両国にはプーチンや習近平のような強権的な政治指導者がいる。RSFは彼らのような指導者を指して、「報道の独立性を制限し、情報を統制しようとしている」とも評した。(7日付アジェンシア・ブラジルより)

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