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ベネズエラ難民=サンパウロ市で就職、新たな人生=「ポルトガル語習得が鍵」と支援の神父=ロライマ州への流入は止まらず

一時避難施設の子供たち(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

一時避難施設の子供たち(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 【既報関連】ロライマ州からのベネズエラ難民輸送作戦によって、4月第1週にサンパウロ市に到着したベネズエラ人たちが、少しずつ職を得て、新たな人生を築き始めていると、8日付ブラジル紙が報じた。
 サンパウロ市に最初に到着したベネズエラ難民中30人は、「平和のミッション」と名づけられた、サンパウロ市中央部グリセリオ地区の移民収容施設に身を寄せている。この施設は20カ国から120人の移民を受け入れている。5月4日には更に10人のベネズエラ人が到着した。ブラジル紙によると、最初に到着したベネズエラ人30人中、少なくとも3人がもう仕事に就いているという。
 その中の1人で、4カ月の赤ちゃんと妻ローザさん(18)と共にサンパウロ市にやってきたイサイド・ペレスさん(23)は、市西部イタイン・ビビ区のペルー料理店で、厨房補助として働いている。
 ペレスさんは4年前、19歳の時に経済状況が悪化していたベネズエラを離れて、ブラジルとの国境の町、ロライマ州パカライマに住んでいた。ベネズエラでは、靴工場や国営鉱山で働いていた。
 ペレスさんは、同じベネズエラ移民のロベルト・ディアスさん(37)からこの職を紹介された。ディアスさんは、料理に全く自信がなかったため、職をペレスさんに紹介したが、ペレスさんは迷わなかった。
 ディアスさんは、ロライマ州都のボア・ヴィスタ市では、ベネズエラ人の大量流入により、ブラジル人の間に移民排斥の心理が広まっていると嘆く。実際、現地の社会保障制度は限界を超えており、スエリー・カンポス同州知事(進歩党・PP)は、連邦政府に国境封鎖や、他の州でもベネズエラ人を受け入れることを要請した。
 平和のミッションの世話人を務めるパオロ・パリジ神父は、「言葉の壁をまず乗り越える必要がある」と語る。同神父によると、平和のミッションでは、ペレスさん以外にも、菓子店で働く女性、3月25日街の商店で働く男性の2人のベネズエラ人が働き始めているという。
 他方、未だ多くのベネズエラ難民であふれているボア・ヴィスタ市のシモン・ボリヴァル広場では、6日の早朝に軍が出動し、846人のベネズエラ人を広場から出した。広場にいたベネズエラ人たちは、同市西部に出来た臨時の避難施設にバスで運ばれたが、市内全8カ所の避難施設は既に満員状態となっている。
 また、ベネズエラ人たちがいた広場は柵で囲われ、入ることが出来なくなったため、最近同市にたどり着いたベネズエラ人たちは、国際バスターミナル周辺で野宿を始めているという。

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