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松田夫妻が鳥居を献納=文協通してモジ市に寄付=日本移民百周年記念公園に

来賓でテープカット(左から3、4人目が松田春子、典仁さん夫妻)

来賓でテープカット(左から3、4人目が松田春子、典仁さん夫妻)

 MNグループ社CEOの松田典仁さん(81、群馬県)と春子さん夫妻により、モジ市内の日本移民百周年記念公園入り口に高さ11メートルの鳥居が献納され、モジ文協を通じて同市役所に寄贈された。晴天に恵まれた4月28日、同記念公園入り口前で寄贈式が行なわれ、モジ市市長のマルクス・メロ氏(PSDB)、同市文協の津田フランキ会長、松田夫妻、コムラ・ペドロ市議ら約100人が鳥居の寄贈を祝った。

威容を誇る大鳥居

威容を誇る大鳥居

 10年前、日本移民百周年を記念して、市内を通過するモジ・ヅッツラ街道をまたぐ形で横幅の鳥居が建立された。老朽化に加えて、キリスト教福音派市議団らの反対もあって13年3月に撤去されてしまった。それを悲しんだ松田さんは「モジに鳥居を取り戻したい」との思いから同記念公園に自費で建立した。
 今年3月初旬に高さ10メートル、幅11メートルの鉄製の鳥居が完成。土台として地下10メートルまでセメントが流し込まれた。重量は約5トン。中央の額束には「百周年記念公園」と刻印されている。柱には松田夫妻、MNグループ各社、メロ市長、盛和塾の塾長・稲盛和夫氏(京セラ創業者)、山田養蜂場(日本)の山田英生社長の名前が刻まれた。
 式典では、メロ市長から当日が誕生日だった松田さんに祝辞が贈られ、会場から拍手がおきた。市長は「日本移民110周年の今年、日伯友好の証となる素晴らしい鳥居が建立された。日系社会と一緒に発展してきた市にとって喜ばしいこと。モジ市は日系社会とともにある」と語った。

同日に81歳を迎えた松田さん

同日に81歳を迎えた松田さん

 松田さんは日本移民の歴史と百周年記念公園設立の背景を紹介。「鳥居の下を通れば幸せになれると言われている。皆さんが健康で喜びに満ちた人生を送ることと、モジ市の更なる発展を願う」と述べた。
 津田会長は「鳥居は重要な場所の入り口に置かれるもの。日本移民百周年に開所したこの公園は日系社会にとって大事な場所。松田さんの鳥居はこの記念公園と同じく、日伯の友好の絆を表すものになる」と語った。
 コムラ市議、安部ジュリアノ副市長らも挨拶を述べ、モジ福島県人会による龍鼓太鼓が演奏を披露。テープカット、記念撮影が行なわれた。
 松田さんは「感無量です。移民110周年では鳥居を遺すことができた。120周年はなにをしようか考えている」と笑った。


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 松田典仁さんは「モジの百周年公園オープン時には、笠戸丸を記念した建物もあったが壊れてしまった。名前は百周年だが、公園に日本を示すシンボルがなくなっていた」という。同じく百周年で建立されたヅッツラ街道の鳥居も13年に撤去され、松田さんは「モジ市にふたたび鳥居を」と一念発起して今回建立した。松田さんは「鳥居は日本文化のシンボル。『鳥居の下を通れば幸せになれる』と胸を張って市民に広めていく」と語った。なお稲盛和夫氏の名前を柱に刻んだことに触れ、「私が今あるのは、盛和塾で稲盛哲学を学んだおかげ。人間にとっての強さや謙虚の心を学んだ」と鳥居に感謝を込めた。

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