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《ブラジル》スト9日目=24州と連邦直轄区で抗議続く=燃料供給は容易に改善せず

 【既報関連】トラック運転手のスト9日目の29日は、アマゾナス、アマパー両州以外で抗議活動が続いた。燃料供給は少し改善したが、29日昼現在も54空港中10空港は燃料枯渇、バス運行は制限付などの形で影響が続いていると同日付現地紙サイトが報じた。
 トラックのストは、資材や餌、生鮮食品などの輸送停止による生産・商業活動麻痺と共に、空港やガソリンスタンド、火力発電所などの燃料枯渇を招いた。各地で起きた燃料枯渇は、バスや警察車両、救急車、ゴミ収集車などの公共サービスや、乗用車、バイクなどの庶民の足も止めた。
 テメル大統領が25日に発表した軍導入は燃料輸送確保を主眼としたもので、軍や連邦道路警察の警護付タンクローリーが、空港や公共サービス用車両への燃料を最優的に載せて動き出した。だが、一部運転手が製油所でタンクローリーを止めたりする妨害活動は続いており、燃料供給の正常化はまだ遅れそうだ。
 中には、あそこのガソリンスタンドには燃料が来たと聞いてスタンドに向かったが、給油を待つ内に燃料がなくなり、泊り込みで次の給油を待つというケースや、燃料がなくなって立腹した客が破壊行為に出る例も出ている。スタンドの中には破壊行為や脅迫を恐れ、燃料受入れを拒否する店さえあるという。
 バスの運行制限も続いており、サンパウロ市のバスは29日も6割のみ運行。その代わり、地下鉄や都電(CPTM)が朝4時から深夜1時まで時間を延長して運行中だ。リオ市のバスは45%のみの運行で、高速バスの本数が減り、停車もしなかった事に腹をたてた客が車道に入り込む事件も起きた。
 リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市では、ピーク時以外のバスは8割削減。31日までに給油再開予定のガソリンスタンドは280中72のみだという。
 政府と運転手の合意成立後もストが続く中、状況改善にはかなりの時間が必要だ。25日のサンパウロ市以降も、緊急事態宣言を出す市は全国で増え続けている。
 教師や生徒、学生の出勤や出席が不能と見て休校となる学校も多い。薬や資材不足で手術その他の対応を断る病院も出ているし、ガスや食材の不足で食事提供を患者のみに限定した病院もある。

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