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《ブラジル》インフルエンザ=子供の死者昨年の3倍に=接種率の低さ数字に表れる=予防接種は継続、対象拡大

聖市の保健所での予防接種の様子(Elza Fiúza/Agência Brasil)

聖市の保健所での予防接種の様子(Elza Fiúza/Agência Brasil)

 今年は6月16日までに5歳未満の子供44人がインフルエンザで死亡し、昨年同期の14人の3倍強に達したと、保健省が22日に発表した。同日はインフルエンザの予防接種キャンペーン最終日だったが、ワクチンがまだある自治体では接種を継続し、対象も拡大すると22、23日付現地紙、サイトが報じた。
 予防接種キャンペーンは2度延長されたが、目標の接種率90%は達成されなかった。接種率が特に低いのは、生後6カ月から5歳未満の子供の67・7%だ。妊婦の接種率も71%で、目標を大きく下回った。
 それ以外の対象群は、教師98%、産後45日以内の女性96・2%、先住民90・5%、高齢者91%、医療従事者88・6%となっている。
 これらの数字を反映する事象の一つが、子供の死者3倍増との発表だ。
 ちなみに、6月16日現在のインフルエンザ罹患者は3122人で、535人が死亡した。内訳を見ると、H1N1の患者の1885人(死者351人、以下同)が最多で、以下、H3N2が635人(97人)、B型インフルエンザ278人(31)、その他のA型324人(56)となっている。
 ブラジルでのインフルエンザによる死亡率は人口10万人あたり0・26人で、死者の73・5%(393人)は、心臓疾患や糖尿病、肺気腫などの危険因子を一つから複数持っていた。
 22日付G1サイトによると、少なくとも17の州都では、接種率が低いなどの理由で従来通りの基準での予防接種を継続する。また、予防接種ワクチンが残っている自治体では25日から、5歳以上9歳未満の子供や50歳~59歳の人も予防接種が受けられるようになった。
 サンパウロ州の場合は、6カ月以上、5歳未満の子供の接種率は58・3%、妊婦の接種率も59・1%で、全国平均よりかなり低く、州全体で予防接種キャンペーンを継続、拡大する意向だ。
 サンパウロ州では、重症のインフルエンザ患者が841人報告されており、146人が死亡している。サンパウロ州でもH1N1が478人(91人)で最も多く、以下、H3N2が157人(28人)、その他のA型148人(21人)、B型58人(6人)となっている。
 なお、サンパウロ州を含む南東部は、全体の接種率も77・2%と全国一低い。接種率が最も高いのは中西部の96・5%で、以下、北東部89・3%、南部84・8%、北部78・4%と続いている。

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