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文協白寿者表彰=例年上回る53人が99歳に=本人23人が舞台で受け取る

表彰式の様子

表彰式の様子

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)は「白寿者表彰」を24日午前、文協大講堂で催した。今年めでたくも99歳を迎えたのは、例年を上回る53人。しっかりとした足取りで賞状を受け取る姿に、温かな拍手が向けられた。
 式典で挨拶した呉屋会長は「移民110周年というめでたい年に、例年にない53名をお祝いできることは更に嬉しいこと」とした上で、「長寿は願って叶うものではない。ご家族や友人に愛され、大切にされながら毎日をお過ごしでは。どうぞこれからもお元気で」と祝福した。
 野口泰在聖総領事は「大変なご苦労をされてここまで生きてこられたのでは」と労苦をねぎらい、「来年の総領事公邸での百歳表彰でお目にかかれるのを楽しみにしています」と益々の健康を願った。日本では超高齢化社会を迎えて、百歳以上人口が6万人以上いることにも言及し、「高齢化する日系社会と共が歩んでゆける取組みを支援していきたい」と意欲を見せた。
 表彰式では、53人の受賞者のうち23人が本人自ら出席、代理出席者は19人だった。
 イトゥー在住のオカザキ・サダメさん(99、二世●)は「耳は遠くてよく聴こえませんが、とにかく健康でお医者さんに行ったことがないんですよ」と家族と共に笑みを浮かべ、「(表彰は)本当に有り難いこと。感謝しています」と手を合わせた。
 サダメさんがアンドラジーナに住んでいた頃から50年来の友人という上辻照子文協副会長は、「同地にお店があまりない時代に、サダメさんは洋服店を立上げ、サンパウロ市から流行のものを仕入れては、他の町でも販売していた。商才にたけ、地元で知らない人がいないほど。昔からお世話になっています」と謝意を滲ませていた。
▼表彰者は以下の通り(敬称略)夷塚ツチヤ・キヨ、イノウエ・サツカ、ウエダ・タカコ、オカザキ・サダメ、オガタ・アサコ、崎山美知、佐藤栄一、シラキ・クニヨシ、高橋庄一、田中みつ、谷口ツエ、寺田清原辰子、徳永トシエ、西畑富士子、西山長光、野村吉子、フクシマ・アキナガ・キニエ、フジハラ・エミコ、モラシマ大山ハルエ、山崎敬典、山本好夫、ヤギユリ、吉田カツヱ、アサノ・タツオ、アラシロ・カルメン・ヨシコ、有園國吉、イガラシ・ミサ、イシハラ・フジオカ・ミソメ、イシハラ・フジオカ・ミソメ、オオヤ野村百合子、コボリ纐纈冨美江、佐原啓井、冶部正哉、菅チエコ、杉尾コト、飛松カズエ、沼田そとえ、藤井シゲタカ、堀越眞輝、ミズサキ・サキエ、ヤマキタ・チヨコ、ヨシダ・ジュン、岡崎悦子、川越能、菊地楢子、久保木初江、神前鈴木すが、名和キミコ、平井ステ、平野アヤ子、宮原カズ、山本正春、山崎達夫

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