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《ブラジル》消費者の環境意識調査=意識は高まるも実践は伴わず=性別、学歴などで結果に差

 サンパウロ市に本拠を置き、ブラジル人消費者の環境保護意識を高める活動をしているNPO法人アカツ研究所が、「ブラジルにおける環境に配慮した消費活動俯瞰調査」を25日に発表したと、26日付現地紙が報じた。
 アカツの名は、「良好な種、より良い世界」を示す、ブラジル先住民トゥピ族のトゥピ語の単語にちなんでいる。
 3月9日から4月2日に、12の州都やその周辺都市の16歳以上の人1090人に行った聞き取り調査によると、ブラジル人消費者が最も望んでいるのは「健康な生活」で、「清潔な水を利用する」や「新鮮で栄養価の高い食品を摂る」、「好きな人たちと時間を持つ」、「ゴミの量を減らす」、「消費エネルギーを減らす」なども、希望する事柄の上位を占めた。
 同調査では、様々な項目を挙げ、好ましいと思うものと、好ましくないと思うものを選ばせた。選択項目は環境関連のものだけに限定されておらず、物欲主義的な願望も入っていた。
 消費意欲という意味で突出したのは「自家用車を持ちたい」という望みで、この傾向は世帯月収が平均708~2965レアルのC、D、Eクラスで顕著だった。
 調査では、13の「環境保護のための消費行動」をいくつ実行しているかも尋ねた。環境保護を意識した消費活動を全くしないか4個までしか実践していない人を「環境保護を気にしない人」、5~7個実践している人を「環境保護を意識し始めた人」、8~10個実践している人を「環境保護を気にかけている人」、11個以上実践している人を「環境保護意識の高い人」と分類した。
 「環境保護を意識し始めた人」の割合は、前回調査時(12年)の32%から38%に増えたが、「環境保護を気にかけている人」と「環境保護意識の高い人」との合計は12年の27%から24%に減少した。
 環境保護を気にかけている、もしくは意識の高い人は、女性、高齢者、富裕層、高学歴者に集中していた。
 アカツ研究所のエリオ・マッター所長は、「『環境意識を高く持ちたい』との思いがあっても、なかなか実践できないという、難しい現状が表れている」と語っている。

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