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東洋街=リベルダーデ日本広場に記念碑=ブラジル社会からの贈り物=「他民族と協調、より良い地区に」

リベルダーデ日本広場で除幕された記念碑(撮影・望月二郎)

リベルダーデ日本広場で除幕された記念碑(撮影・望月二郎)

 【既報関連】7月18日、ブルーノ・コバス聖市長の署名を以って改名された「リベルダーデ・日本広場」。それを記念した「記念碑」の除幕式が27日に同広場で行われた。移民110周年の節目に、日本移民とリベルダーデ区の歴史の深さと功績を称える聖市からの〃贈り物〃に喜びの声が相次いでいる。

 

 改名に尽力したリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の池崎博文会長をはじめ、発案者の元連邦警察所長の池田マリオ氏、山田彰駐伯大使、野口泰在聖総領事、エドゥアルド・オドゥロク地区長、菊地義治110周年実行委員長らが除幕式に出席した。

 池崎会長は挨拶で、「日系人の地域貢献を認めて頂いたことは我々の心を揺さぶり、新たな活力を与えてくれる。これは移民110周年を迎える日系社会へのブラジルからの最大の贈り物となった」と感謝し、「リベルダーデがさらにより良い市の模範となるよう、居住する様々な民族と手を携えて、さらに精進していきたい」との誓いを立てた。

 本紙取材に対し、池崎会長は「これが一生の仕事だと思ってやった。ここは私が生きるところであり、死ぬところ。人生において、これ以上大切なことは何一つない」と言い切った。

 昨年5月に池田氏が旧友のミルトン・レイチ聖市議会議長に改名を働きかけたのが、この動きの初め。「30年以上前にレイチ市議を手助けしたことがあり、恩義を感じた彼から『困ったことがあったら頼って欲しい』と言われていた。日系人がここから離れていくなか、日本移民が築いた歴史が失われる前に名前だけでも残したかった」との思いを語った。

 改名法案はドリア元市長がいったん否決し、承認する交換条件として東洋街活性化支援を持ち出し、池崎会長がそれに応えた格好だ。ドリア元市長は知事選出馬のためにその後すぐに退任し、宙に浮いていた。池田氏によれば「議会での再審を経てコバス市長の署名まで漕ぎ着けたのは、レイチ市議の働きかけが大きかった」という。

 池田氏は「耕地での過酷な労働に耐えかねた笠戸丸移民が次々と出聖してリベルダーデにすみ始めた歴史がある。祖父・栄太郎も笠戸丸移民、父・博が生まれた場所もここ。本当によかった」と胸をなでおろした。

 網野弥太郎評議員会長は「『日本を知りたければリベルダーデへ』と伯人が言うほどに知られている街。だが日系人が減り混血化が進むなか、一抹の寂しさも感じる。改名によって、一世紀の間に日本人が歴史の一角をなしたことが認められたのは一世の誇り」と笑みを浮かべた。

 同記念碑は、改名記念と共に、移民110周年及び眞子内親王殿下のご来伯を記念したもの。殿下を迎えて除幕式を行うことが検討されていたが、議会承認が遅れたため実現に到らなかった。そのため、記念碑建立日はご訪問予定日だった7月21日になっている。

□大耳小耳□関連コラム

     ◎

 コーヒー耕地での過酷な労働に耐えかねて夜逃げした笠戸丸移民が、コンデ街に集まったことからリベルダーデ区と日本移民の関係が始まったのは有名な話。戦中にはコンデ街から強制立退きの憂き目に遭ったが、戦後はコンデ街のすぐ近くにある、ガルボン・ブエノ街を中心にした新しい日本人街を作り、発展を遂げてきた。そんなリベルダーデを代表する広場に、「日本」という名前を付け加えたのは、移民国家ブラジルの近代史に、日本移民の存在が刻まれた証拠か。もしも移民150周年の時に日系人が東洋街にほとんど住んでいなかったとしても、今回の命名によって歴史だけは残すことができる。この命名自体が、きっと110周年最大のレガシー(遺産)になるにちがいない。

 

 

 

 

 

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