ホーム | 日系社会ニュース | ワールド寿司杯=日系女性が4位に初入賞!=寿司職人の世界一決定戦で=決勝の20人中8人が伯国籍

ワールド寿司杯=日系女性が4位に初入賞!=寿司職人の世界一決定戦で=決勝の20人中8人が伯国籍

斉藤森サンドラさん(出典・ワールドスシカップHP)

斉藤森サンドラさん(出典・ワールドスシカップHP)

 世界各国の外国人寿司職人が腕を競い合う、世界一決定戦「ワールド寿司カップ」が先月23、24の両日に東京都内で開催され、女性としては初めて聖州イタペチニンガ出身の斉藤森サンドラさん(41)が4位に入賞したと、G1サイト14日付けが報じている。今大会には、世界14カ国から29人が出場。最終選考に残った20人中、8人が伯国籍者で占められるなど、当地における寿司業界の層の厚さを示す格好となった。

 これは世界の寿司職人の地位確立を目的として、外国籍の寿司職人を対象に行われるもの。農林水産省の一般社団法人「国際すし知識認証協会」が主催し、今大会で6回目となった。
 日本国内外で寿司調理経験が5年以上、及び、全国すし連盟加盟店、国際寿司知識認証協会の講習、または試験を受けたものにのみ参加が認められ、世界14カ国から29人が出場した。
 大会は、予選と決勝に分かれる。予選では「江戸前寿司オープンコンペ」として、日本の伝統食文化に則った生食の衛生調理、仕込み技術、調理技術等を総合評価。通過した出場者のみが決勝に進出し「創作寿司オープンコンペ」を競う。
 斉藤さんは24年前にデカセギで訪日し、愛知県在住。名古屋市のオール・ジャパン・スシ・アカデミーで3年前から専門的に学び始め、昨年初めて大会に参加したという。
 G1記事によれば「出場者の殆んどが男性のなか、伯国籍女性としては初めてだった。その時は5位だったけれど、今年はもっと自信があったので、昨年ほどは緊張しないで臨むことができました」とコメントした。
 最終選考は、本人の発想力・独創力を表現し、テーマを決めて創作寿司を競う。制限時間40分で魚を捌き、35~45個以内の寿司を握って、飾り付けまで行なう。
 斉藤さんはG1に「40分で飾り付けまでこなさなくてはならない。かなりのプレッシャーでした。築地でその日に取れた新鮮な鮮魚や甲殻類を調達し、イタリア食材と組み合わせて創作寿司を作りました」と語った。
 予選を2位で通過したものの、最終選考では惜しくも4位に。昨年より順位を一つ上げたものの、表彰台まであと一歩届かなかった。斉藤さんは「いずれは伯国に戻って自分のレストランを開きたい。そのためにも、お客さんに最高の食事を提供できるまで極めたい」と目標を語った。
 最終選考に残った20人中8人が伯国籍者で、国籍別では最多。3位にはカンピーナス市の日本食店「Akira Culinaria Japonesa」の寿司職人ヴァルテル・ジョゼ・ドス・サントスさんが入賞。特別賞7人中3人が伯人で占められた。
 16年度の大会ではアマノ・セウソ・ヒデジさんが日系人として初優勝。伯国籍者が毎年入賞するなど、当地における寿司業界の厚さを示すものとなっている。
 その他、特別賞受賞者は以下の通り。
▼長谷川化学工業㈱賞=ダニーロ・プラド(Guion Culinaria Japonesa)▼お伊勢参り本舗㈱賞=レオナルド・フェリス・パチェソ・ゴンサウヴェス(Tomihama Sushi)▼金印物産㈱首=ミチオ・シマダ(国際日本料理協会)


□関連コラム□大耳小耳

 なお農林水産省によれば、中南米における日本食レストランの数は2015年の約3100店から、17年には約4600店と激増したとか。たしかにブラジルでも寿司を中心とした日本食ブームが過熱し、最近はラーメンや居酒屋料理にも注目が広がり始めている。とはいえ、中南米の中で最も日本食店が密集しているはずの聖市理ベルダーデ区の感覚からしても、いくら何でも4600店はいささか多すぎでは!? 前菜コーナーに巻き寿司をちょっと置いているだけのシュラスカリアまで「日本食店」に数えているのでは?

image_print

こちらの記事もどうぞ