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未だに変わらぬ男女の格差

 国連開発計画(Pnud)がブラジルの人間開発指数(HDI)は3年間ほぼ不変で、79位維持と発表した14日、ブラジル人女性は男性より就学年数も寿命も長いが、給与は男性より42・7%少ないとのデータも発表された。格差も加えたブラジルのHDIは96位との話が、腑に落ちる資料の一つだ▼国民総生産に基づくブラジル人男性の給与は年1万7566ドル、女性は1万73ドルだったという。報道では、HDIが最低のニジェールでも女性議員は17%いるが、ブラジルは僅か11・3%である事が、性による格差拡大の要因の一つとあった。だが、選挙に出馬するには時間もお金もかかる。家事労働も含めた労働時間は男性以上なのに、収入は少なく、外に出る機会が少ないから知名度も低いとなれば、出馬する時点で相当ハンディがある▼また、女性は男性の2倍の仕事をしても、やっと同等の仕事をしているとしか認めてもらえないという傾向が強い。音楽を勉強中の娘が楽器店に行った時も、店員はやや遅れて入ってきた男性客にのみ対応し、「連れ合いだと思った」と弁明したという。女性からの忠告や叱責を軽視する人も見てきた身には、「音楽をやるのは男性だけだと思うのは男性至上主義の表れ」との娘の言葉は肯けるものがあった▼日本にいる姉は、高卒後、昼夜兼行で専門学校二つを同時に卒業し、当時は珍しかった女性役職者となり、結婚もした。だが、伴侶の身勝手さに嫌気がさして離婚。退職後も講演などを行っているが、彼女も性差故の差別には泣いたという。当地では大統領候補らの暴言も聞こえるが、格差のない社会構築には、真の意味の性差理解や、偏見や差別撤廃が不可欠だ。(み)

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