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《ブラジル》移植用の臓器提供増える=前年上半期より7%増加=それでもまだ4万人が順番待ち

摘出された臓器を移送するために小型機に運ぶ人々(Arnaldo Alves/ANPr)

摘出された臓器を移送するために小型機に運ぶ人々(Arnaldo Alves/ANPr)

 保健省が9月27日、今年上半期に提供された臓器は昨年同期比で7%増えたが、手術の数はさほど増えておらず、順番待ちの人はまだ4万1266人もいると同日付現地紙サイトが報じた。
 臓器移植を必要としながら、適合する臓器がないために順番を待つ人の数は、2016年の4万2523人から4万4332人に増えた後、4万1266人に減った。
 16~18年で移植希望者が最も減ったのは、角膜移植を必要とする人だ。このグループは、1万4158人から1万3920人、1万256人にと順調に減っている。
 この事は、角膜移植手術の件数から見ても説明が出来る。17年上半期の手術件数は7989件だったが、今年の上半期は7513件だった。
 他方、いわゆる、心臓や腎臓、肝臓などの臓器移植を待つ人達は、角膜移植を希望する人達ほど順調に減っていない。
 例えば、16年以降、これらの臓器で、順番待ちの人の数が毎年減ったのは肝臓のみだ。肝臓移植を待つ人は、2058人から、2055人、1962人になった。
 心臓移植希望者は、328人から498人に増えた後、373人に減る、膵臓移植希望者も、60人が118人に増えた後、66人に減った。
 だが、肺の移植希望者は、187人から208人、215人と毎年増加中だ。腎臓移植を希望する人も、2万5012人から2万6938人、27741人へと、増え続けている。膵臓と腎臓の同時移植希望者は720人から595人に減った後、653人に増えた。
 だが、総数としての臓器提供が増えたといっても、壁はまだ大きい。その一つは、遺族からの臓器提供同意が得られず、臓器移植が出来ない例がまだ多い事だ。2013年の遺族からの同意率は55%で、今年の遺族同意率は58%と微増に止まっている。
 また、移植希望者がいても、医療機関が対応出来ない時や、臓器の移送手段が確保出来ず、手術を受け損なう例もある。患者の中には手術が間に合わずに亡くなる例もあるから、手術が必要と判断されたら出来るだけ早く、統一医療健康システム(SUS)に名前を登録してもらうとよい。ブラジルの移植手術の96%はSUSを通して行われている。また、臓器提供希望者も、日頃からその旨を家族に伝えておく必要がある。保健省は昨年、移植関係の経費として、9億8988レアルの予算を計上していた。

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