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らーめん和=移転新装祝いに140人=「お客様第一の愛される店に」

鏡割りで前途を祝した

鏡割りで前途を祝した

 【既報関連】ヤマト商事(高木和博社長)が経営する味噌ラーメン専門店「らーめん和」1号店の移転新装オープン・セレモニーが、24日夜、真向かいに位置する同系列店のエスパッソ和で催された。
 トマス・ゴンザガ街51番にある現店舗は87番に移転する。これは客の待ち時間解消を目的としたもので、現在の32席から72席に倍増して対応する。
 改装工事が計画より遅れたため、新店舗での営業開始は来月となる見通し。だが、突貫工事により、店内の改装はほぼ完成したことから、新店舗お披露目も併せて行われた。式典には、日系社会や飲食関係者ら招待客143人が来場し、新装オープンを祝った。
 二宮正人弁護士は「経営手腕のあるビジネスマンというだけでなく、人間としての温かみのある人」として親交の深い高木社長の人物像を語り、「リベルダーデ界隈でトップを行く店。ますますの発展を祈りたい」と祝辞を述べた。
 日本から出席した提携先の株式会社トライ・インターナショナルの田所史之社長は「高木社長は東洋街に日系人経営者が少なくなるなか、頑張って来られた」と賞賛。「現在ではチェーン店は世界で120数店舗となったが、塩や醤油ラーメンを日本から送っているのは和だけ。ここだけのために日本から作って送らせて頂いているラーメンを楽しんで頂ければ」と期待を寄せた。
 続いて、野口泰総領事も「週末に通りかかるたびに、行列が出来ており、ブラジル人から愛されているラーメン店だ。日本人が努力して作ったこの町で、その蓄積を引継がれることを切に願っている」と祝辞を寄せた。
 これを受けて、長谷川洋二取締役は「適正利益を上げるためには相当な努力が必要だが、何と言ってもお客さま第一で喜んでもらえる、愛されるお店にしていかなければならない。誠心誠意尽くして営業していきたい」と背筋を正した。
 最後に、池崎博文ACAL会長が乾杯挨拶。「今では、我々日本人は何処にいるのかという町になってしまった。そんな中で、こんな立派な店を開いて頂いたことは何より嬉しい。広場にもメトロにも日本名を加えて頂き、日本街となった。何とかして日本街を盛りたてて、立派な街づくりをしていきたい」と意欲を語ると乾杯に沸いた。
 最後は、わだん太鼓アンサンブルが太鼓演奏で祝宴に華を添え、招待客らは直輸入されたらーめん和の「日本の味」を楽しんでいた。

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