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《ブラジル》水の消費量=2030年は24%増加=水源確保がさらに困難に

干ばつ続きで底がひび割れたソブラジーニョの貯水ダム(Marcello Casal Jr./Agência Brasil、9/12/2015)

干ばつ続きで底がひび割れたソブラジーニョの貯水ダム(Marcello Casal Jr./Agência Brasil、9/12/2015)

 国家水資源庁(ANA)が今週発表予定の年次報告「水資源の設定」によると、30年の水の消費量は現在比24%増になると18日付エスタード紙が報じた。
 17年の総取水量は2083立方メートル(以下、立米)/秒で、52%の1083・6立米/秒は灌漑用水だった。農業では、動物飼育に166・8立米/秒(8・0%)、農村部への供給にも34・5立米/秒(1・7%)を要した。
 また、飲用水や生活用水は496・2立米/秒(23・8%)、工業用水は189・2立米/秒(9・1%)を使用。鉱業用は32・9立米/秒(1・6%)、発電用は79・5立米/秒(3・8%)となっている。
 12の取水域別では、パラナ川流域で最多の496立米/秒を取水。サンパウロ州の一部からリオ・グランデ・ド・スル州に至る南大西洋流域は305立米/秒、サンフランシスコ川流域は382立米/秒と続く。これら3流域は全国の取水量の52%を占めている。
 ANAのマルセロ・クルス理事は、30年までに水の消費量が24%増えるとの試算に懸念の色を隠さない。水の供給量は20年間で80%増えたが、インフラに問題があり、取水量の半分以上は消費者の手元に届いていないからだ。
 今年の雨は、昨年は涸渇状態だった貯水ダムをある程度潤したが、それでもまだ不十分だ。北東部最大の水源であるバイア州ソブラジーニョの貯水量は4%が29%、ミナス州フルナスの貯水量は10%が24%に増えた。昨年は5・3%だったデスコベルト川の貯水池の水位は、17日に97%に達し、連邦直轄区が16年9月からの水危機解消を宣言した。同川は同区が消費する水の6割を供給している。
 だが、長期の干ばつやサンフランシスコ川の給水システム維持を含むインフラ整備は、今後も続く課題だ。中西部や北部の干ばつは5年間続き、連邦直轄区の小規模農家は、灌漑用水が必要量の半分以下しか確保できず、農産物のほとんどを失うという経験もした。
 水が容易に確保できる所は既に農業が行われており、農牧地はより遠くに広がる傾向があるが、水の確保はより困難になる。今年の雨やインフラ整備で、来年の水問題は少し緩和される見込みだが、ANAにとり、水源確保は常に頭痛の種だ。

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