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《ブラジル》ジョアン・デ・デウス=「嘘だ」「覚えていない」=初の事情聴取で全てを否認

テレビでの告発後、初めて治療施設に現れた時のジョアン・デ・デウス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

テレビでの告発後、初めて治療施設に現れた時のジョアン・デ・デウス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 【既報関連】世界的な心霊治療家で、診療行為中の性的暴行で告発されている「ジョアン・デ・デウス」ことジョアン・テイシェイラ・デ・ファリア氏(76)が、26日にゴイアス州検察局での事情聴取に応じたが全てを否認と26、27日付現地紙、サイトが報じた。
 ゴイアス州検察局は、8日のテレビ番組での告発後、21日までだけで596件の告発を受け付け、26日までに77人の事情聴取を行った。
 他方、同州市警は19日と21日に行った家宅捜索で、計160万レアル超の現金と火器6丁、弾薬、宝石類などを押収した。調書がまとまった性的暴行1件でのジョアン・デ・デウス氏告発は20日で、9件の調書の事情聴取は継続中だ。21日には銃の不法所持での告発も行った。
 26日の事情聴取は、今年に入ってから起きたとされる性的暴行3件に関する質問が中心だったが、ジョアン・デ・デウス氏は「嘘だ」「そんな事実はない」と終始、嫌疑を否認した。また、「告発した女性達を覚えているか」との問いにも「覚えていない」と答えている。
 26日は同氏の妻のアナ・ケイラ・テイシェイラ氏(40)も事情聴取を受けたが、性的暴行の事も、多額の現金や銃の存在も知らなかったと供述。検察によると、少なくとも銃は目に付く場所にも置かれており、知らないはずはないという。
 市警が検察に送った性的暴行に関する調書は1件のみだが、検察は独自に行った事情聴取や今後上がってくる調書、告訴期間を過ぎた証言などを基に、強姦や宗教を隠れ蓑にした詐欺などの嫌疑で、今週中にジョアン・デ・デウス氏を起訴する意向だ。
 また、26日は証人扱いだった同氏の妻も、資金洗浄幇助などで起訴される可能性がある。
 なお、26日までに身元が確認できた告発者は255人で、被害時の年齢がわかっている人は、9~14歳23人、15~18歳28人、19~67歳70人となっている。また、告発は、国内15州と世界6カ国から寄せられているという。

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