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ベネズエラ議会=議長を大統領代行に指名=諜報部が疑惑の身柄拘束

議会が再選無効と判断したため、憲法に反して最高裁で行われた大統領就任式でのマドゥーロ氏(Twitter)

議会が再選無効と判断したため、憲法に反して最高裁で行われた大統領就任式でのマドゥーロ氏(Twitter)

 【既報関連】ベネズエラのニコラス・マドゥーロ氏が、10日に第2期目の大統領就任式を決行した事を受け、同国議会議長のフアン・グアイド氏(35)が11日に、自らが大統領代行を務めると宣言したが、13日に同国諜報部により、約1時間、身柄を拘束されたと12、14日付ブラジル国内紙が報じた。
 同国議会の議員選は15年に民主的な方法で行われ、反体制派(野党)が主流を占めた。同国政府は、17年発足の制憲議会を正規の議会としているが、野党主流の議会は5日、マドゥーロ氏の再選は無効で、同氏の第二期政権は非合法的との判断を下した。
 同判断はリマグループ所属のラ米13カ国が4日に出した、マドゥーロ氏の再選は無効だから、議会に行政権を委譲し、新たな選挙を行うように勧告すると共に、必要な制裁措置をとるとの判断と軌を一にする。
 だが、マドゥーロ氏はそれを無視して就任式を決行。国際社会やベ国議会は、昨年行われた選挙は違憲で、マドゥーロ氏は大統領職を強奪したと強く批判した。また、反体制派の国民は、国内外で抗議集会を開催した。
 これを受け、同国議会は11日、5日の議会で選んだグアイド議長を大統領代行に推し、同議長もそれを受け入れる意向を表明した。同議長は、同国憲法では憲法に従わずに就任した職権強奪者を正規の大統領と認めないと明記されており、マドゥーロ氏には大統領の資格はないと弁明。
 身体面または精神面で職務不能な人物は職務を解かれるとの項目や、国民には、民主主義の価値を認めず、人権を侵害するような体制を拒否する権利があるとの項目も、大統領代行を立てる理由の一つとされた。
 ブラジル外務省は11日夜、グアイド議長が大統領代行を務めると宣言した事を誉めそやした。
 だが、同国諜報部が13日、会合出席のため、カラカスから同国北部のラ・グアイラに向かっていたグアイド氏の身柄を突如拘束した。拘束は約1時間後に解かれたが、諜報部は身柄拘束の理由を明かしていない。
 同国政府は、諜報部幹部の個人行為との立場をとろうとしているが、リマグループは同日、身柄拘束は不法とし、ベ国政府を批判した。
 14日には、アルゼンチンのマクリ大統領が今週、ボウソナロ大統領を訪問し、会合を持つ予定と報じられたが、両首脳は、両国間の問題だけでなく、ベ国やニカラグアの独裁問題などについても話し合う見込みだ。

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