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JH=佐賀嬉野の老舗茶屋が講演=「たくさん飲んで好みの味見つけて」

講演した川原さん

講演した川原さん

 「日本茶が好きな人」――佐賀県嬉野市で大正3年創業の老舗茶屋「川原茶業」の川原康裕さんがこう問いかけると、会場から一斉に手が挙がった。12日夜、ジャパン・ハウスのセミナールームにて、講演「日本茶の種類と違い、製法」が催された。講演後には、来場者から様々な質問が飛び交うなど、日本茶への関心の高さが伺えた。
 佐賀県は日本茶生産量全国9位。全国茶品評会では蒸し製玉緑茶の部で5年連続、釜炒り茶の部で3年連続の農林水産大臣賞を受賞するなど、日本茶の名産地の一つだ。
 川原さんによれば、最も伝統的な製法で作られる『釜炒り茶』が現在も同市で生産されている。これは中国伝来の製法で、「年々生産者が減り、飲んだことがない日本人も多い」という現在では希少なお茶だ。
 講演では、茶葉の摘採、製茶工程について説明。その上で、その過程において枝分かれする日本茶の種類や違い、また、その効能などについて詳細に解説した。
 通常、立春から八十八夜を迎える4~5月末にかけて一番茶の収穫が始まり、秋冬番茶の5番茶まで収穫が出来る。ところが、「一年のうちに採りすぎると翌年の品質が落ちるため、嬉野では2番茶まで」という。
 「同じお茶でも茶畑の数だけ味があり、年によっても出来具合は異なる。それを整形、分別してブレンドし、均一の味になるように仕上げるのがお茶屋の役割」と講演を締め括った。
 質疑応答では、パッケージ開封後の保存方法や、美味しいお茶の淹れ方など質問が殺到。南大河州出身の伯人男性が「玄米茶は面白いと思って、シマホンと混ぜて飲んだら美味しかった」とコメントすると会場は笑いの渦に。
 川原さんは「お茶屋として推奨したい飲み方はあるが、好みは人それぞれ。同じ茶葉でも、淹れる人によって味が変わるほど日本茶は繊細。とにかくたくさんお茶を飲んで、自分の好きな味を探してもらえれば」と呼びかけた。

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