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《サンパウロ市》ミニョコンを空中公園に改修=市長再選の目玉政策にする思惑も

大型高架道路ミニョコンの公園化計画を伝えるUOLサイト記事

大型高架道路ミニョコンの公園化計画を伝えるUOLサイト記事

 サンパウロ市長のブルーノ・コーヴァス氏(民主社会党・PSDB)は21日、市内セントロと西部を結ぶ大型高架道路「ミニョコン」を「空中公園」にすると決定したと、22日付現地各紙が報じた。
 1971年に建てられたミニョコンは、4車線の幅がある。工事は今年下半期にも開始される予定だ。
 第一期工事区間、ルーズベルト広場からアロウシェ広場までは、2020年までの完成を目指している。「市長はこれを手土産に、同年後半に行われる、市長選再選を狙うつもり? 」と地元紙は分析している。
「ミニョコンを、車道として使うことをやめること」は、ハダジ元市長(労働者党・PT)時代から決まっていた。だがその後どう使うかは、結論が出ていなかった。公園化に伴う費用の計算と、橋の安全性検査を待ってのコーヴァス市長の決断となった。
 ミニョコンを解体して、下の道路を活性化させる案も検討されたが、解体に伴う費用が高額なことと、解体工事中の地域の交通事情、騒音やゴミ問題なども考慮され、「橋を残しての公園化」に落ち着いた。
 公園化の具体案としては、橋の上の緑化、ベンチを置いて市民がくつろげるようにする、落下防止の柵をとりつけるだけでなく、近接の集合住宅から直接公園に繋がる橋を架けることも検討されている。空中公園という付加価値の付いた建物を、レストランや商業施設にする事も可能で、市は公園管理を民間委託する方針だ。
 ミニョコンは現在でも週末は車の交通が遮断され、歩行者に解放されている。今は道の上を歩くだけだが、公園化されれば多くの市民にとって憩いの場となる。
 しかし、「これまでミニョコンを走っていた車が、下の道に流れ混雑する」と交通工学者のセルジオ・エゼンベルギ氏は指摘する。
 計画発表の場でコーヴァス市長は、「計画に異論がある事は承知している。しかし大局的に見れば、市民に利益をたらす。まずは第一期工事区間を完成させて、次期市長に引き継ぎたい」と語った。

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