ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ベネズエラ情勢》グアイド、ボウソナロ会談が実現=支持表明も武力行使約束せず=「恐怖で歩みを止めない」=国連では米ロの思惑交錯

《ベネズエラ情勢》グアイド、ボウソナロ会談が実現=支持表明も武力行使約束せず=「恐怖で歩みを止めない」=国連では米ロの思惑交錯

ボウソナロ、ブラジル大統領(左)と、グアイド暫定大統領(右)(Marcos Corrêa/PR)

ボウソナロ、ブラジル大統領(左)と、グアイド暫定大統領(右)(Marcos Corrêa/PR)

 【既報関連】ベネズエラのフアン・グアイド暫定大統領が2月28日未明にブラジルに到着、同日午後2時前にボウソナロ、ブラジル大統領と会談を行ったと、2月28日、3月1日付ブラジル各紙・サイトが報じている。

 グアイド氏は支援物資搬入の2月23日を「決戦の日」に設定し、マドゥーロ体制打倒の勝負に出たが、決定的な成果は挙げられないまま、週明けの2月25日にボゴタでのリマグループ諸国会議に参加。その後は、南米各国を回り、支持を訴えている。
 グアイド氏は、ボウソナロ大統領との会談前に、米国の西半球問題担当副局長キンバリー・ブレイアー氏や、欧州諸国の外交官とも会談した。
 1日付フォーリャ紙によると、ブレイアー氏は、「もし、マドゥーロがグアイド氏を逮捕する事があれば、それは極めて酷いミスで、おそらく最後のミスになるだろう」と語り、グアイド氏を逮捕したら、米国として“一線を越える”用意がある事を示唆した。
 マドゥーロ氏が支配するベネズエラの最高裁判所は、グアイド氏に出国禁止令を出しており、マドゥーロ氏は2月25日に、「命令に背いた責任を問う」と明言した。グアイド氏も、ベネズエラに帰国すれば逮捕される危険性を認識している。
 だが、「コロンビアからブラジルへと旅を続けている(ブラジルの後はパラグアイやチリなどを訪問)のは、マドゥーロ独裁体制打倒に向け、各国との協力体制を築くため」との立場を貫いている。
 グアイド氏とボウソナロ大統領の会談が行われた事自体、ブラジルによる、グアイド氏支持の姿勢明確化の意味がある。
 グアイド氏は会談後、「今、ベネズエラに変化の希望が出ている。我々が恐怖で歩みを止める事はない。マドゥーロ体制は極めて弱い。もはや軍隊に頼る他に手がない事がその証だ。国民は公正な選挙を望んでいるが、マドゥーロはそれを力ずくで抑え込もうとしている。偽の対話はいらない」とした。
 ボウソナロ大統領も、ベネズエラ民主化のための協力を約束し、金銭的援助もいとわないと表明したが、「伝統的な外交手法に則り」とも付け加え、軍事行動をとるつもりがない事を示唆した。
 また、ボウソナロ大統領は、「2人の元大統領が、ベネズエラのチャビズモ政権を支持していた事が今の危機の要因にもなった」とも語り、“左派口撃”も忘れなかった。
 他方、2月28日には国連安全保障理事会が開かれ、グアイド氏を支援する米国が、昨年のベネズエラ大統領選の無効化および再選挙を求める決議案を出したが、拒否権を持つロシアと中国の反対で否決された。
 また、マドゥーロ政権を支持するロシアも「諸国は、ベネズエラに力の脅威を誇示している。人道的、中立的な国際援助が必要」との決議案を出したものの、反対多数で否決された。

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