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東西南北

 明日14日は、ブラジルのみならず、国際的な話題にもなったマリエーレ・フランコ氏の殺害事件からちょうど1年。その1周年まで2日残した12日に、実行犯と疑われている容疑者2人が逮捕された。先日のリオのカーニバルのパレード(デスフィーレ)ではマリエーレ氏へオマージュを捧げたエスコーラが圧勝するなど、改めて世間の関心が高まった上、週末の報道番組でも、元秘書の「まだ犯人が捕まらないなんて」との悲痛な訴えが話題となるなどの機運にも後押しされたのか。逮捕の報を受けた遺族や未亡人のモニカ・ベニシオさんの安堵の表情を見る限り、大きな進展があったと見ていいだろう。殺害計画の真相解明に早くつながれば。

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 昨年の大統領選で3位だったシロ・ゴメス氏が11日、次回22年の大統領選に関し、「それが所属政党(民主労働党・PDT)の意向であるならば」と慎重な言い方をしつつも、「出馬するまでに100回は考えることになるよ」と意欲を示している。昨年の選挙期間中はボルソナロ氏を手厳しく批判していたシロ氏は、現在も、大統領は「13歳の子供みたいだ」と批判。「この国で起こっていることを理解している若者たちを助けたい」と語っている。

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 サッカーのリオの名門、ヴァスコ・ダ・ガマの名物会長として知られたエウリコ・ミランダ氏が12日、癌のために死去した。74歳だった。70年代からヴァスコの運営幹部を務め、ロベルト・ジナミチやロマーリオなど、国を代表するストライカーを輩出。大きな葉巻がトレードマークで、豪放な性格でも有名だった。

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