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ブラジル琉球舞踊協会=満員の会場で創立25周年祝う=県人会発展を支える立役者=4歳から92歳まで出演

カチャーシーでは会場一体となり踊った

 ブラジル琉球舞踊協会(具志堅洋子会長)主催の「創立25周年記念芸能祭典」が24日、聖市リベルダーデ区の沖縄県人会館大ホールで開催された。同祭には、約400人の踊り子が出演。会場には舞踊関係者や愛好者等の約600人以上が来場し、後ろまで椅子がぎっしり、立ち見が出るほど賑やかな公演となった。同協会の前会長や最年長・最年少の踊り手が表彰され、惜しみない拍手が送られた。

 

 

 冒頭、知念直義祭典実行委員長は「県人会の発展は、舞踊協会の支えの賜物と言っても過言ではない」と強調。創立25周年を大きな節目として、後世に脈々と受け継がれるよう願った。

 具志堅会長は今回の祭典で「若い力を軸に、協会の新時代への転換期を力強く舞台に表現しようと思った」と説明。「笠戸丸移民以来、先人たちが血の滲むような努力で沖縄文化を守り育てた。尊い遺産に改めて感謝したい」と謝辞を述べた。

 同県人会の上原ミウトン定雄会長は、若手の活躍を挙げ「四、五世の子供達は言葉が分からないが楽しげに踊る。そういう時代がきた」と文化が受け継がれる喜びを語った。

 式典では、玉城デニー県知事も祝辞を寄せ、前会長の島袋栄喜氏が代読した。玉城知事は同協会の活動に対し「長年のその貢献により、沖縄文化がブラジルに着実に根付いていることを大変嬉しく思う」と賞賛した。

 歴代会長が表彰され、代表して知花千恵子さんが謝辞を述べた。最年長の92歳の女性2人と、最年少の4歳の子供が表彰を受けた。

 演目では、若き指導者として活躍する太圭流華の会の伊集ジュリアナ師範らによる、MPBの名曲「アザ・ブランカ」、師範や教師らによる創作喜歌劇「初興し(ハチウクシー)」が一際大きな歓声を浴びた。

 フィナーレは出演者全員と会場が一体となってカチャーシーで盛り上がり、6時間に及ぶ祭典を締めくくった。

 知念実行委員長は「こんなに集まるなんて大成功。嬉しいです!」と喜びの声を上げ、「青年会、うりずん会など若手にも協力してもらい力を合わせたお陰で順調に進んだ」と微笑んだ。

 同会は「協和、そして共に学び合う」という趣旨のもと、1992年に創立。玉城流玉扇会、玉城流小太郎会、玉城流てだの会、玉城流てだ伯洋の会、太圭流華の会が所属し、流派を越えて研鑽を深めている。本来は2年前に式典を行う予定だったが、沖縄県人移民110周年記念祭典等の取り組みにより延期。このたびの開催となった。

 

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 ブラジル琉球舞踊協会の創立25周年記念芸能祭典の折、会場にいた糸数与儀実智子さん(85、二世)に声をかけると、「昔具志堅シゲ子先生の所で舞踊を習っていて、まだ覚えていますよ」と話した。聖州マリリア市出身で聖市ジャバクアラ区在住。足を悪くして踊りを辞めていたが、せめて見るだけでもと公演に来たそう。同会が25周年を迎えたことを「めでたい、ありがたい」と喜び「懐かしい。できればもう一度踊りたいねえ」と微笑んだ。

 

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