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文協総会=次期会長に石川レナト待望論=27日の評議員会で決定=シャッパ締め切りは11日

総会の様子

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)の評議員を決める「第57回定期総会」が3月30日に聖市の文協ビルで開催され、委任状20を含め78人が出席した。呉屋会長が不出馬を表明したことにより、会場では次期会長の予想に注目が集まっていた。有力候補として名前が挙がっていたのは、サンタクルス病院の石川レナト理事長。同病院を立て直した実績を持つだけに、本紙の取材に応えた会員からは早くも「適任だ」と期待が高まっている。(注=下記に当選した正評議員50人と補欠25人のリスト掲載)

 

 今回選ばれた評議員も含めて27日に開催される評議員会で、新しい理事会が決定される。理事会のトップが会長だ。新理事会のシャッパ締め切りは11日まで。この時点で、シャッパが一つだけなら27日は信任投票となる。

 下本八郎元聖州議(83、二世)は、文協会長は日系社会を代表する存在として「社会や国のために働ける人間がふさわしい」と語る。信用を大切にし、真面目で偽りのない働きをするために「石川レナトさんが適任」と言い切った。サンタクルス病院を建て直した経験から、財政赤字が続く文協も「必ず良くなりますよ」と太鼓判を押す。

 「ブラジルと日本の懸け橋的人材がなるべき」と強調したのは、ブラジル長崎県人会の川添博会長。統率力や日系社会のニーズの把握力は勿論、日伯両国を知り、日ポ両語を話せる人が良いなどの意見を述べた。具体的な人材は思い浮かばないとしつつ「会長は大変な職務。国士館スポーツセンターの資金調達や、完成後の距離の問題もある」と課題を挙げた。

 文協の聖市南地区長、サウーデ文協の会長を務める鈴木ジョルジ清さん(66、二世)は、「ブラジル日系社会を見渡せる人が良い」と語る。文協をよく知るだけでなく、他州の日系社会にも目を向けられる人が望ましいという。石川氏は名が知られ、適任だと肯定する。その一方で、文協や会館の後継者不足を指摘し「若手を取り込み、育てる仕組みを作ってくれれば」と期待する。

 「文協会長は二カ国語話せる人がなるべき」と断言するのは、文協芸能委員会の副委員長、文協評議員会の第二秘書を務める楠本留巳さん(福岡県)。日本の要人を迎えるなど日本語は必須だと語る。視野が広く経験が豊富な人を期待し、「石川さんはとても適任だと思う」と述べ、日伯との緊密な交流を希望した。

 レジストロ日伯文化協会の川尻イリネウ誠会長(65、二世)は、「聖州全体を見る人が文協会長になってくれれば」と希望。地方の文協にとっては、サンパウロの文協は日系社会の中心。情報が不足した際、最後に頼る場所だ。有力視される石川氏について「深く知っているわけではないが、今までの実績は十分。地方の力になってほしい」と期待を寄せた。

 評議員選挙では、期日前投票316票(有効310)、当日投票20票で投票総数は330票だった。15年が412票(同399)、17年が365票(有効342)で、減少の一途を辿っている。

 

◎大耳・小耳◎

 サンタクルス病院の石川レナト理事長が次期会長として有力視される今回の選挙。一方で、副会長は誰がなるか聞くと「見当もつかない」という回答がほとんど。サウーデ文協の鈴木ジョルジ清会長は「今回の選挙で上位の人が選ばれるのでは」と語り、新旧役員が混ざる役員を希望。また、芸能委員会の楠本留巳副委員長は「具体的な名前は思いつかないわね。会長と同じ要素を兼ね備えていれば」と話す。仮に石川氏が当選すれば、サンタクルス病院と自身の事業を兼任しながらの就任となる。それを考えると、副会長には自分で歩き廻れる行動力のある人を期待したいところ。

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