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「ボウソナロ、クソ食らえ」 国内最大ロック・フェスでも鳴り響いた反大統領合唱

ロラパルーザ2019の風景(本紙スタッフ撮影)

 5日から7日の3日間、サンパウロ市のインテルラゴス・サーキットで、リオの「ロック・イン・リオ」と並ぶ、南米最大規模のロック・フェスティバル、ロラパルーザが開催され、約24万人を動員する賑わいを見せた。

 今年は、現在、世界最高の実力派人気ラッパーのケンドリック・ラマーをはじめ、イギリス一の人気バンドのアークティック・モンキーズ、「レッド・ツェッペリンの再来」と呼ばれるアメリカの期待のバンド、グレタ・ヴァン・フリートといったアーティストたちが話題を呼んだ。

 だが、かけつけた聴衆たちの間でそれ以上に話題になっていたのは、大統領ジャイール・ボウソナロ氏の存在だ。

 ブラジルに限らず、ロックやヒップホップのファンは国際的に左派の印象が強く、極右のボウソナロ大統領への風当たりが強くなるのは事前から予想されていた。

 今年の場合、それは初日の5日、午後一に出番のあった国内のバンド、スカレーニのステージで起こった。ある曲の途中で「権力を持つ、腹黒い連中」として、モニター画面に政治家などの写真を見せはじめたが、ボウソナロ氏の写真もその中で登場したのだ。

 すると、観客の中から自然と反ボウソナロ・ソングが湧き上がり、あちらこちらからこだましはじめた。

 その曲は「エイ・ボウソナロ、ヴァイ・トマール・ノ・クー」。直訳すると「よお、ボウソナロ。クソ食らえ」という過激なものだ。

 この曲は今年のカーニバルで、リオやサンパウロをはじめとして全国的に流行ったもので、これがロラパルーザにも波及した。

 これを皮切りに、この曲は、ショーの曲間やコンサートのはじまる直前で歌われた。さらには終演後、家路に帰り始めた観客などが、3日間にわたってずっと合唱していた。同フェスティバルで最も観客をひきつけた曲はこれだったといっていいかもしれない。

 今年は9月に、2年ぶりとなる「ロック・イン・リオ」も開催されるが、ロラパルーザに続きそうな勢いがある。

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