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ネイマール所属チームの“ぬるま湯”

ネイマール(Gustavo Gomes/Agência Brasil)

ネイマール(Gustavo Gomes/Agência Brasil)

 4月27日のサッカーのフランス杯決勝。敗れたPSGのネイマールは、彼曰く「暴言を吐いた」というファンを小突くという、サッカー選手としてあるまじき行為を行なった。この行為で彼は、同国での試合の出場の長期出場停止を噂されている▼既にセレソンの主力となって8年くらい経つネイマールだが、この自覚のない行為はいかがなものか。いや、むしろ、名門バルセロナを出て、PSGに移籍して以降、むしろ退化しているような気さえする。PSGに移ったことで選手としては「大将扱い」となり、誰もがちやほや。しかも、リーグのレベルがスペインやイングランドと比べてフランスが劣る分、同国内ではサッカーの王様・・という状態は素人でも容易に想像出来る▼ただ、最近コラム子は、「ネイマールのこうした“ぬるま湯”状態を生んでしまっている原因はPSG側にもあるのではないか」と思うようになってきている。それは興味深い一つのデータを得たためだ▼それは今季のフランスの国内リーグにおいて、4月30日現在の時点で、PSGの選手で全日程の8割以上出場した選手がひとりもいないのだ。公式戦34試合のうちの8割、つまり27・2試合に届く数出場した選手が皆無なのだ▼これは他国の強豪チームからしたら奇異な話だ。たとえば、ネイマールの前の所属先のバルセロナであれば、公式戦の8割以上出場した選手は10人。それどころか、7選手は9割以上のゲームに出場している。それは現在、欧州チャンピオンズ・リーグで旋風を巻き起こし、誰も予想だにしなかった決勝進出も夢でなくなっているアヤックス(オランダ)も同様だ。同チームは国内リーグの公式戦の8割以上に出ている選手が12人、9割以上も7人いる。他の強豪で見ても、イングランド・プレミア・リーグ首位のマンチェスター・シティで8割以上出場は10選手、同2位でチャンピオンズ・リーグ準決勝進出中のリバプールも9選手。他にはバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)で8選手、ユベントスで5選手、レアル・マドリッド(スペイン)でも6選手が8割以上の国内公式戦に出場している▼では、なぜPSGはこのように選手の出場試合数が少ないのか。それは、同チームが世界のスター選手と過剰な契約をしてしまい、選手がだぶついているからだ。つまり、1ポジションにつき、レギュラーになれる選手が2選手いる状態。彼らに平等に試合出場の機会を与えているうちに「何試合に一度は欠場」という、妙な「休みローテーション」ができてしまっているためだ▼ただ、見る側からすれば、「カタールの王族の息のかかった会社が高額の給料を払っているのに、こんなにも試合を休んでいるのか」と知ると、それは気分の良いものではない。そんな生ぬるい選手の出場状態で国内の大会で圧倒的な内容で勝たないのであれば、それはファンだって欲求不満がたまったとしても全くおかしな話ではない▼加えて、ネイマール加入後に期待される「欧州一」のタイトルも、昨年、今年と共にチャンピオンズ・リーグではベスト16敗退と全く結果にるながっていない。しかも、そのチームに、ネイマールのみならず、セレソンの守の要であるマルキーニョスも所属するほか、ブラジル人選手が多いのも気になるところ▼いっそのこと、セレソンでも、ネイマールに刺激を与える意味でも、左ウイングに現在アヤックスで大ブレイク中のダヴィド・ネレスを起用して、ゆるんだネジを締めなおさせるくらいの荒療治を行なっても良いのではとも思うのだが。(陽)

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