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《ブラジル》セアラー州の軍警ストようやく終結=カーニバル中、約2週の混乱=他州や国にも広がった不安

セアラー州で警備にあたった軍(Jose Cruz/Agencia Brasil)

 1日、セアラー州の軍警が、12日間にわたって行われたストの終結を宣言した。その間、同州内での犯罪が飛躍的に増加し、連邦政府が治安強化のために軍隊の派遣を行うなど、大きな混乱を生じさせた。2日付現地紙が報じている。
 今回のストは、州政府が出した給与調整案を不服とする一部の軍警や消防士が2月18日からはじめたものだが、騒ぎは19日に早速大きくなった。それは、ストを止めさせようとして、自己の票田であるソブラル市の軍警の大隊詰め所にブルドーザーで突入しようとした元同州知事のシジ・ゴメス上議(休職中)が軍警による弾2発を胸に受けたニュース(命に別状はなく既に退院)が、全国的に衝撃をもって報じられたためだ。
 この混乱後、20日には国家治安部隊が派遣され、21日から勤務に就いたが、騒動は収束に向かう気配はなく、カーニバルに突入。カーニバルが終わってもストは続いていた。
 軍警のスト中は犯罪事件も急増し、19~24日だけで170人が殺人事件の犠牲となった。カミロ・サンタナ知事(労働者党・PT)は、これ以降の犯罪白書の報告をやめたが、同州に派遣された軍によると、25日も25人が殺害された。
 「軍警のスト」そのものは、1988年制定の憲法では違法とされている。最高裁も2017年に、「公的治安に携わる人物のスト」を禁ずる見解を示していた。
 だが、セルジオ・モロ法相は、セアラー州軍警のストに関し、「ストそのものは違法だが、警察官を犯罪者として扱うことはできない」と語っており、この件に関する態度や対処が甘いとして批判を集めた。
 その一方で、「同じようなストが自分の州で起こってはたまらない」と危機感を募らせた州知事たちが、ボウソナロ大統領に強く働きかけ、法と治安保障作戦(GLO)の期間を延長させた。これにより、連邦政府が派遣した軍の駐留期間が1週間(今月6日まで)延長されたが、サンパウロ州やリオ州、バイア州、マラニョン州、ピアウイ州の知事たちは、必要ならば自州の軍警を派遣することも考慮に入れていた。
 セアラー州の軍警は2日から、既に通常の業務形態に戻っている。サンタナ知事は、州政府と州議会、司法当局の代表らが参加した交渉の席でスト参加者に対して厳罰な処罰を行わないと約束したが、それでも恩赦するまではいかなかった。
 具体的には、スト参加の軍警や消防士230人は120日間の停職処分となり、他の47人の参加者は職務放棄やスト誘導などで逮捕された。

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