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サンパウロ市=1日平均62人の教職員が休職=ストレス深刻な教育現場

 サンパウロ市では昨年、1日平均62人の教職員が、精神的な問題を理由に休職したと、10日付現地紙が報じている。
 これは、情報公開法に基づいてサンパウロ市役所の各部局を対象に行った調査で判明したもので、それによると、教育局絡みでは、ストレスや鬱、不安、パニック障害などの精神的な問題で休職した教員が2万2561人いた。
 この数は、2番目の保健局で休職した2210人の10倍にもあたる数だ。他に1千人を超えたのは都市保安局の1323人だけだから、異例なまでに多い数といえる。
 この2万2561人のうち、もっとも多い理由は「気分障害」と呼ばれるもので1万2632人が該当。8882人は「神経障害」、413人は「統合失調症」で休職したという。
 実際に休職した教員たちの声を拾ってみると、「ある朝、突然、起きられなくなった」「歌うことができなくなった」などが目立つ。ある教員は「給料が安い上に、授業数を多くこなさねばならない」という教育現場の現状を指摘。教師への暴行も後を絶たず、「家庭や社会の軋轢が学校の中で噴出している」と指摘する心理学者もいる。
 サンパウロ市教育局は現状を問題視し、「解決策を模索しなければならない」としている。

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