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《サンパウロ市》PUCの校舎内で殺人事件=元学生と門番が口論の末

 サンパウロ市のカトリック総合大学(PUC)のキャンパスで4日、同大卒業生が刃物で刺されて死亡する事件が起きた。5日付現地紙が報じている。
 事件が起きたのはサンパウロ市中央部にある同大学のコンソラソン校舎で、午後4時30分頃、昨年卒業したブルーノ・ダ・シウヴァ・ジニスさん(27)が、門番のジョゼ・ドミンゴス・ジニス容疑者(59)とトイレの中で口論となり、同容疑者が昼食時に果物を切るのに使ったナイフで刺された。
 このトイレでの騒ぎは大声だったこともあり、驚いた学生たちが階下からかけつけたが、ブルーノさんは既に亡くなっていたという。
 ジニス容疑者は駆けつけた軍警によって連行され、身体検査と事情聴取を受けた。
 調べによると、両者はこれ以前からも口論になることがあったといい、事件当日は、トイレでナイフを洗っていた同容疑者が「なにかが臭い」と言い出したのがきっかけで口論になったという。
 容疑者は「俺はナイフを持っている。気をつけろ」と警告したが、それを聞いたブルーノさんがバイクに積んでいた鉄棒を持って来ると、容疑者に殴りかかったという。
 ブルーノさんの友人は「彼は普段は善良だが、カッとなると後先考えずに行動するところがあった」と語っている。ジニス容疑者は頭部と腕に傷を負っており、軍警は身柄を拘束する前に法医学研究所に連れて行った。

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