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《ブラジル》マイス・メジコス=キューバ人医師に再び門戸=ブラジル人医師では定員満たせず

合意破棄で帰国したキューバ人医師達(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agencia Brasil)

 2013年に始まった医療計画「マイス・メジコス」に参加中、ブラジルとキューバとの間の合意破棄で医師として働けなくなったのにブラジルに残ったキューバ人医師達に、医師として働く道が開かれそうだと10日付現地紙、サイトが報じた。
 マイス・メジコスは、都市郊外や僻地、先住民保護区のように、住民への対応に必要な数の医師が満たされていない地区での医療充実を目指すプログラムだ。同計画への参加希望者は統一医療保健システム(SUS)の一端を担い、国から給与を受け取る。
 同計画で必要数の医師が確保され、保健所などが正常に機能し始めた市町村は多かったが、同計画への参加者の半分(約8千人)はキューバ人医師だった。
 このため、昨年10月の大統領選で当選したボウソナロ氏が、キューバ人医師が国外で取得した免許の認定試験を受けずに診療活動に加わっている事や、給与の大部分が母国の政府の手に渡り、奴隷労働を強要されている事などと批判したのを受け、キューバが合意を破棄した。
 ボウソナロ氏らはこれによって生じた大量の医師不足を解消するため、国内のブラジル人医師と外国で免許を取得したブラジル人医師中心に募集を繰り返してきたが、新たに参加を申し入れた医師が短期間で辞めるなど、深刻な医師不足が続いている。
 そこで浮上してきたのが、合意破棄後もブラジルに留まっている同国医師の再雇用だ。雇用期間は2年間で、継続勤務を希望する場合は、国外で取得した免許を認定してもらうための試験を受けなければならない。
 キューバ人医師の再雇用には早急な法案整備と議会の承認が必要だ。同計画に参加し、合意破棄後も国内に残っているキューバ人医師は1869人おり、ブラジル人と結婚した700人以外は不法滞在にすらなっている。
 ボウソナロ政権は、この計画を再検討し、本当に必要とされる医師の数や派遣先を見直す他、計画の名称変更も考えている。計画見直しと新規採用、キューバ人医師の再雇用により、3600の市町村や居住区に医師が派遣される見込みだ。
 なお、10日は、外国で医師免許を取得したブラジル人で、同計画に参加を希望する医師の応募締め切り日だった。第18回目の募集第2段階(第1段階の対象はブラジル在住でブラジルで免許を取得した医師)は5月10日に告示され、応募者は第1段階同様、河川流域や先住民保護区、開放された黒人奴隷居住区(キロンボ)などに派遣される。第2段階で採用された医師は、8月16日~9月25日に現地での活動を開始する。

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