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ラグビーU20=初戦日伯対決、日本快勝!=優勝に向け好発進飾る=体格差押しのけ組織力で圧倒

試合の様子

 ラグビーの20歳以下の国際大会「ワールドラグビーU20トロフィー(以下U20トロフィー)」が9日(現地時間)、サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市のマルチンス・ペレイラ競技場で開幕した。日本は同日午後2時から初戦でブラジルと対戦。56―24で日伯対決を制し、優勝に向け好発進を見せた。

 試合は体格差で勝るブラジルに対し、日本は組織力で対抗。序盤はリズムがつかめず得点に苦戦するも、終始優勢の展開で56―24の快勝。優勝へ弾みをつけた。
 日本は、駐在員のラグビー経験者ら約20人が応援に駆けつけた。ブラジルは400、500人が試合を見守り、自国の好プレーの度に大歓声を上げた。
 試合前、応援に来ていた居迫雄大さん(30、愛知県)は、注目選手に主将の福井翔大選手(パナソニック)を挙げ「20歳以下で大学生が多い中、国内リーグに所属し、チームをまとめる力もある」とした。
 他の選手については「高校生ながら選抜の奥井章仁(大阪桐蔭高)、松本光貴(明治大学付属中野八王子高)両選手のプレーも観たい」と期待を語った。
 試合については前半12分、日本がペナルティゴールで先制。15分のスクラムではブラジルに押し勝つ強さを見せ、18分には福井選手が最初のトライを決めた。23分にはブラジルのペナルティゴールで3点を返されるも、26分の山口楓斗(同志社大)選手のトライで再びつき離した。
 33分にはブラジルのアルメイダ・デルガード・キリーノ選手がイエローカードで10分間の一時退場。数的有利の日本は再び山口選手、丸尾崇真選手(早稲田大)がトライを決め、序盤にキックを決められなかった福山竜斗選手(近畿大)もコンバージョンゴールで追加点に貢献。ブラジルのドメネキ・ブグノ選手のトライがあったが、27―10で前半を折り返した。

日本代表の応援

 後半は終盤にブラジルが日本の守備の隙を突くプレーを見せるなどし、2トライを奪ったが、日本は福井選手、ハラトア・ヴァイレア選手(日本体育大)、福士萌起選手(関東学院大)のトライ、さらにペナルティトライもあり、日本が圧倒する試合結果となった。
 次戦は13日午後2時からウルグアイ、3戦は17日午後5時からケニアと対戦予定。全参加国の順位を決める最終戦は21日に行われる。
 今大会は20歳以下の世界最高峰の大会「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ(以下U20CS)」の下位大会にあたる。両大会は毎年開催され、U20CS最下位国とU20トロフィー優勝国が次回大会に交代する。日本は昨年U20CSで最下位となったため降格。今大会で優勝、U20CSへの復帰を狙う。今年のU20CSはすでに閉幕し、スコットランドの降格が決定している。
 日本では9月にラグビーW杯が開催予定で、ラグビー界はかつてない盛り上がりだそう。今大会で優勝して勢いをつけ、さらに機運を高めてほしいところだ。


□関連コラム□大耳小耳

 「ワールドラグビーU20トロフィー」を取材した際、ラグビー界には独特のしきたりや礼儀作法があると聞いた。例えば試合後には、両チームによる交流会が行われ、軽食や酒を楽しみながら選手同士の交流を図る。その場では右手でグラスを持つことが無礼とされているそう。9日の日伯戦の応援に来ていた堂原壌治さん(37、鹿児島県)によれば「右手は握手のために空けておくべきで、グラスのせいで冷えていたり濡れていたりすることを避けるため」で、このマナー違反を「バッファロー」と呼ぶというそう。「紳士のスポーツ」と呼ばれるラグビーは、プレー外でも紳士の振る舞いを求められるようだ。

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