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「ブラジルの良さ伝えて!」=JICAボランティア帰国=23日に次の22人到着

帰国するボランティアら

 独立行政法人国際協力機構(JICA)のブラジル事務所(佐藤洋史所長)は1日、聖市の同事務所で、2017年度1次隊ボランティアの帰国直前ミーティングを行った。帰国する全18人のボランティアが出席。佐藤所長、門屋篤典次長が挨拶を述べ、帰国後の活躍への期待を語った。ボランティアから印象に残っている出来事や苦労を聞いた。
 パラカツ日伯文化協会の日本語学校で教師として活動した竹下ゆかりさん(30、静岡県)は、東日本大震災に関する授業で、津波の塩害に負けずに咲いた「ど根性ひまわり」の種を生徒と植えた。「涙を流して授業を聞いてくれた生徒もおり、その姿が記憶に強く残っている」。帰国後も日本語を教えたいと考えており「頑張って勉強する人をサポートしたい」と笑顔を見せた。
 一方「自助努力を促す」という活動課題について、「周囲は私に任せる面もあり、自分でやってしまうため、相手に努力を『促す』のが難しかった。活動の意味を悩んだこともあった」という。
 高橋美月さん(25、東京都、パライバ日伯文化協会)は、いけばなの師範として教室で指導を行う他、イベントの会場装花、教科書やカレンダーを製作。生徒からは「サボテンはいけられますか」との質問があるなど、日本にない新しい視点の発見があったそう。
 國分文雄さん(38、東京都)の派遣先はアチバイヤ日伯文化体育協会の日本語学校。学校では、日ポ両語対応で初級者向けの教材が少ないことから、自身で行った授業の資料をまとめ、教科書を作ったという。「帰国後の進路は決めていないが、機会があればまた戻ってきたい」と達成感に満ちた表情。
 門屋次長も「皆さんの強みは、本やインターネットではなく、楽しいことも辛いことも実際に体験していること。帰国したら周囲に経験したことを話してほしい」との言葉を送った。
 佐藤所長は「派遣先では協力が得られなかったり、周囲のモチベーションを引き上げられなかったり、各々苦労があったと思う。でも自分から試行錯誤して物事に取り組んだ経験は、この先必ず役立つ。自信をもって帰って」と語りかけた。「ブラジルが持つ大らかな精神は、今の日本に欠けている。国際社会では日本のやり方が常に正しいとは限らない。異文化を知る皆が活躍して、ブラジルの良さを日本に伝えて」と帰国後の活躍に期待を寄せた。
 すでに帰国した今回のボランティアと入れ替わりで、23日に新たに22人のボランティアが来伯する予定。


□関連コラム□大耳小耳

 JICAボランティアの任期を終え帰国した竹下ゆかりさんは、「日系社会には、日系人として誇りをもって日本文化を守ろうとする人が多くいる。素晴らしいと思う」と感動。さらに派遣先の日本語学校では、日本に関心をもって熱心に勉強する非日系人も多く目にしたという。JICAには10代前半の日系人限定で、訪日体験や日本文化学習を受けられる研修プログラムがあるが「頑張っている非日系の生徒もいるのに、平等にチャンスが与えられない。日系・非日系に関わらず、日本で勉強する道が選べるようになれば良いのに」と少し悲しそうに語ったのが、耳子には印象的だった。
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 アチバイヤ文協の日本語学校に派遣された國分文雄さんは、初級日本語学習者向けに、日ポ両語対応の教材を作った。現在はJICA内で資料として保存されているそうだが、ぜひ外にも広く共有できないものか。

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