7月30、31日に開かれたブラジル中銀の通貨政策委員会(Copom)において、16カ月ぶりの利下げが全会一致で決定された。経済基本金利(Selic)は昨年3月下旬に、史上最低水準の年利6・50%に設定されて以来、10会合連続で据え置かれてきたが、今回0・50%ポイント(P)下がり、史上最低水準を更新する年利6・00%になったと、1日付伯字各紙が報じている。
今回の利下げは「経済の低迷」、「低インフレの継続」、「社会保障制度改革案、下院で1回目の承認」などの要因が重なって起きた。Selicは1996年の制定以来、すでに史上最低の水準になっているが、中銀は更なる利下げの可能性をも示唆した。中銀の決定にボルソナロ大統領(社会自由党・PSL)も満足感を示している。