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《ブラジル》新しい医師派遣計画を発表=「メジコス・ペロ・ブラジル」=当面はマイス・メジコスも並存

新しい医師派遣計画について発表する式典で(左から2番目がマンデッタ保健相、3番目がボウソナロ大統領、Marcos Corrêa/Presidência da República)

 ボウソナロ大統領とルイス・エンリケ・マンデッタ保健相が1日、マイス・メジコスに代わる新医師派遣計画「メジコス・ペロ・ブラジル(MPB)」に関する暫定令(MP)を発表したと1、2日付現地紙、サイトが報じた。
 ジウマ政権が13年に導入したマイス・メジコスは、医師や医療機関へのアクセスが困難な地区や地域に医師を派遣する計画だ。同計画により、先住民保護区などの遠隔地、人口の少ない市、都市の周縁部など、一般の医師が行きたがらない場所に医師が派遣されていた。
 マイス・メジコスは、医学部卒業生達が、利便性、安全性、給与、研究を継続出来るなどの理由で、都市部に偏る傾向を解消する事も念頭に置いていたが、遠隔地などを希望するブラジル人医師は少なく、キューバ人医師が穴を埋める例が多かった。
 だが、昨年の大統領選中、ボウソナロ氏が、国外で取得した医師免許を国内基準で再評価する試験に合格していない医師の参加を認めず、キューバ人医師追放と言い出したため、キューバが協約破棄を宣言。同国人医師の大半が帰国した。
 これにより、医師不在となった地区や地域は多く、新たな医師の募集が行われたが、欠員はなかなか埋まらず、ブラジル国内に留まったキューバ人医師の再登用も検討された。
 だが、1日に発表されたMPBでは、参加資格を、ブラジルで免許を取得した医師か、国外で取得した免許の再評価を受け、国内で活動する資格を得た医師に限定しており、国内に残ったキューバ人医師は対象外となる。ただし、7月29日には、マイス・メジコスに参加していた同国医師に居住権を認める法務省令が出ている。
 MPBでは、医師不足が深刻で、基本的な医療サービスへのアクセスが困難な北部や北東部を中心に1万8千人を派遣する意向で、議会による暫定令承認と大統領による裁可後に採用試験を行う。合格者には、家庭医療や地域医療の専門講座受講や、講座内容に沿った論文や派遣地域の医療に関するレポートの提出、定期的に評価を受ける事などが義務付けられる。
 MPB参加医は正規雇用扱いとなるが、給与は派遣場所などによって異なり、初任給は1万2千~2万1千レアル。3年毎の評定次第で3万1千レアルまで昇給する可能性がある。週毎の勤務時間は、診察・診療に40時間、理論などの学習に20時間の計60時間が義務付けられる。
 7月31日には、MPBに関する暫定令の承認・裁可までの間の医療活動停滞を避けるため、マイス・メジコス参加医との契約が3年間更新された。マイス・メジコス参加医もMPBに移れるが、そのためには試験を受けなければならない。

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