7日朝、クリチバの連邦地裁が、ルーラ元大統領を、現在収監中のパラナ州クリチバの連邦警察特別室からサンパウロ州の一般刑務所に移すとの判断を下した。だが、「収監中の安全が保証されない」ことなどから強く反対する声が起こり、同日午後、最高裁が圧倒的多数により、連邦地裁の判断を却下した。8日付伯字紙が報じている。
ルーラ氏の収監先移動の話は、連邦警察のルシアノ・フローレス司令官が訴えたものだった。同司令官によると、ルーラ氏が収容されていることで、「パラナ州連警の機能に甚大な影響が出ている」とのことだった。一部報道では、同州連警は18年4月のルーラ氏収監以来、毎月の費用が約30万レアルの増額したという。