ホーム | ブラジル国内ニュース | 《サンパウロ》検事が判事に切りかかる=首筋を負傷も命に別状なし

《サンパウロ》検事が判事に切りかかる=首筋を負傷も命に別状なし

 国税庁検察官のマテウス・カルネイロ・アスンソン検事が3日、第3地域裁(TRF3)所属の女性判事、ルイーゼ・フィウゲイラス氏にナイフで切り付け、殺人未遂で現行犯逮捕された。4日付現地各紙が報じた。
 アスンソン容疑者は3日夕方、サンパウロ市中央パウリスタ大通りにあるTRF3の、フィウゲイラス判事の執務室に侵入した。
 証言によると、アスンソン被告はフィウゲイラス判事の首筋に切り付けたが、頚動脈はそれており、軽傷で済んだ。容疑者は、「抗議するつもりだった」と供述しているという。
 アンドレ・メンドンサ連邦総弁護庁(AGU)長官は、同日中に事件の捜査開始を命じ、遺憾の意を表明するとともに、「暴力を強く糾弾するとともに、判事に限りない連帯の意を示す」と書面で発表した。
 連邦判事協会(Ajufe)、サンパウロ州連邦判事協会(Ajufesp)は共に、犯行を「極めて大それた行為」と呼び、非難すると共に、「判事の警備体制は常に脆弱で、元検察トップが最高裁判事を『殺すつもりだった』と発言するような最近の風潮が、司法を侮る流れに拍車をかけている」と発表した。
 Ajufe、Ajufespは共に、対話が枯渇し、世論が極端に分かれているという現在の風潮が事件につながったとし、司法は常に独立性を脅かそうとする者の攻撃対象になってきたとも表明。さらには「予算不足で、裁判官の命が危険にさらされるようなことは許容しがたい」として、現状を厳しく批判した。
 アスンソン容疑者は最初、22階にある別の判事の執務室に侵入したが不在だったので、1階下のフィウゲイラス判事の部屋を襲撃。ガラス製花瓶を投げつけ、ひるんだ隙にナイフで切り付けた。逮捕後は連警本部に連行、収容されている。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • サンパウロ市=小型飛行機が墜落事故=カンタレイラ山脈で1人死亡2019年12月3日 サンパウロ市=小型飛行機が墜落事故=カンタレイラ山脈で1人死亡  2日午前、サンパウロ市北部のカンタレイラ山脈で小型飛行機が墜落し、1人が死亡する事故が起きた。同日付現地サイトが報じている。  墜落したのはキングエアー社のC90GT型機(双発機)で、大サンパウロ市圏のジュンジアイー市からサンパウロ市北部のカンポ・デ・マルテ空港に向かって飛 […]
  • 《サンパウロ》新築アパートが小型化=ライフスタイルの変化が原因2019年11月12日 《サンパウロ》新築アパートが小型化=ライフスタイルの変化が原因  ここ10年余りで、サンパウロ市の新築アパートの平均面積は27%も縮小した。  ワンルームタイプに限れば、その縮小率はもっと大きくなる。2009年には平均55・7平方メートルだったのが、2019年7月のデータでは33・2平方メートルへと、40・3%も小さくなった。  また、 […]
  • 《サンパウロ市》暴力からの女性保護施設落成=着工4年、3千平米超の広さ2019年11月13日 《サンパウロ市》暴力からの女性保護施設落成=着工4年、3千平米超の広さ  サンパウロ市中央部カンブシで11日、着工から4年をかけた「ブラジル人女性の家」が完成した。12日付現地紙が報じている。  この施設には、女性保護警察署や検察、公選弁護人事務所、裁判所などの女性保護施設が入っており、家庭内暴力や強姦などの暴行被害に遭った女性を24時間体制で受 […]
  • 《サンパウロ市》コーヴァス市長の退院延期=化学療法後、心臓に血栓見つかる2019年11月5日 《サンパウロ市》コーヴァス市長の退院延期=化学療法後、心臓に血栓見つかる  癌の化学治療(療法)で入院中のブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長の心臓に新たな血栓が見つかり、退院が延期された。4日付現地紙サイトが報じている。  入院先のサンパウロ市シリオ・リバネス病院によると、この血栓は3日に行われたエコカルディオグラム(心臓超音波検査)で見つかっ […]
  • 《サンパウロ市》プラスチック製使い捨て食器禁止へ=罰金は最大で8千レアル2019年11月9日 《サンパウロ市》プラスチック製使い捨て食器禁止へ=罰金は最大で8千レアル  サンパウロ市議会は7日、市内のバー、ホテル、レストラン、その他の商業施設で、使い捨てのプラスチックコップや食器を使うことを禁じる条例を承認した。8日付現地各紙が報じている。  これにより、石油化学系合成樹脂のプラスチック製使い捨て食器(ナイフやフォーク、コップ、皿、飲料類を […]