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県連故郷巡りアマゾン=90周年に沸く「緑の天国」=(1)=トメアスーでの再会願う秋山さん

エスタソン・ダス・ドッカスでガイドから説明を受ける一行

 ブラジル日本都道府県人会連合会が主催する「第51回移民のふるさと巡り」(山田康夫団長)が先月11~17日まで催行され、近年最多の173人が参加した。今回の訪問地は、90年目を迎えたアマゾン地域。パラー州トメアスー、ベレン、アマゾナス州マナウスの3都市で行われた祭典を中心に、カスタニャール市も含めた4都市を巡った。同地域に縁の深い参加者もおり、心温まる感動の再会が各地で見られ、かつて「緑の地獄」といわれた場所は「天国」に変わっていたことを一行に痛感させる旅となった。


 9月11日午前5時半、朝7時10分の飛行機に乗る一行はグアルーリョス国際空港で集合。ブラジリアを経由し、パラー州都ベレンに到着した。日差しが強く、影と日向の対比が激しい空の下、早速バスでシュラスコ店「Boi D’ouro」に向かい昼食を取った。

初参加の秋山幸男さん

 バスの中で隣になったのは、昨年までサンパウロ日伯援護協会傘下のあけぼのホームでホーム長を務めていた秋山幸男さん(68、大阪府)。「仕事が忙しくて、ふるさと巡りに参加したことがないんだ」と初参加で、「昔仕事でトメアスーに来たことがあるから、今の移住地を見てみたいと思った」と参加の動機を語る。
 22歳で農業移住者として南大河州ポルト・アレグレ近郊のイボチ移住地に入植した秋山さんは、ジャミック(現JICA)で働き、閉鎖後の80~90年代頃に土地や機械類の融資事業のためにトメアスーを訪れた。
 「トメアスーに来て10年ぐらいの3人の青年から融資を頼まれてね。当時はデカセギが始まった頃だったけど、『私たちはデカセギには行きません。だから融資してください!』と頼まれて融資した。あの時の人たちは日本に行かずに頑張っているのか見てみようと思っている」と再会が楽しみな様子だった。
   ☆

藤川修子さん(左)と家族

 シュラスコ店に到着すると、皿に食べ物を山盛りにしている元気な藤川修子(よしこ)さん(90、岡山県)と娘夫婦の近くに座った。珍しい漢字の由来を聞くと、「私は生まれた頃病気ばかりしていたから漢字を変えられたの」と驚きの返答が。
 藤川さんは1933年生まれ、3歳で渡伯した。「病弱だったから、祖父からブラジルに行く移民船で死ぬんじゃないかと心配された。だから『病弱な子はいったん死んだものとして、生まれ変わらせよう』として漢字を『修身』の『修』に変えたの」と説明する。
 「故郷巡りでも古くから参加している方」と言うが、意外にもアマゾンは初めて。「20年前の70周年の時から、マナウスでアマゾナス劇場を見たいと思っていたんだよ」と長年アマゾン地域の巡訪を心待ちにしていたと語った。
 昼食後は、グァジャラ湾に面するエスタソン・ダス・ドッカスを見学した。ここは19世紀末にイギリスから輸入された鉄骨で建造されており、元港湾倉庫郡を改造した複合商業娯楽施設。2000年にオープンした観光名所だという。ガイドから翌日もう一度訪れると聞き、一行はご当地名物「カイル」のアイスクリームを食べながら軽く施設を見学した。(つづく、有馬亜季子記者)


□関連コラム□大耳小耳

 ふるさと巡りで最初に訪れたパラー州都ベレン市は、“マンゴー並木の町”と呼ばれる。樹齢300年を超すマンゴーの木が、何千本も植えられているそうで、その間をバスは通過していった。ガイドは「このマンゴーが雨季に入ると落ちてきて、『マンゴー爆弾』になる。通行人が拾って吸い付いたり、集めて売る人もいるんですよ。だけど中には、頭に落ちてきて怪我したり、酷いと死ぬ人も」と冗談っぽく語った。たしかに果実の中に固いタネが入っていて、高いところから頭を直撃したらかなり危険だ。死因が「マンゴー爆弾による頭蓋骨損傷」では遺族も泣くに泣けない?!

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