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東西南北

 15日から17日、3夜連続で、ボルソナロ大統領に対する抗議行動としての鍋叩き「パネラッソ」が行われた。主にサンパウロ市やリオ市などの州都で、日によって参加する市や人の数も異なったが、16日午後6時の場合は九つの州都で、「辞めろ、ボルソナロ!」などの掛け声と共にカンカンと鍋が叩かれ続けた。パネラッソは昨年の3〜4月頃に大統領がコロナウイルス対策を行わず、反民主主義デモを煽っていた頃に頻繁に行われた。しばらくは鎮静化していたが、酸素が尽き、人工呼吸器が使えなくなるほどの医療崩壊がマナウス市で起きたことなどが報じられて再燃。大統領の責任を問い、罷免を求める動きも活性化している。大統領にさらなる試練か。
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 16日午後、サンパウロ州プライア・グランデで、恋人同士の喧嘩で女性が男性を殺す事件が起きた。二人はこの日、海に泳ぎに行き、家に戻ったが、男性が門の鍵をなくしたため、口論となったという。この際、男性が頭を殴ったため、女性が男性を突き飛ばしたところ、男性が倒れて床に頭を強打して死亡した。女性は過失致死の容疑で逮捕された。男性による女性への暴力的殺害の事件が一般的だが、その逆の事件も目立たないながら起きている。
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 16日、サッカー全国選手権で2部に落ちていた名門クルゼイロが、1部昇格基準の4位以内に入れないことが決定し、来季も2部のままとなった。いわゆる「国内12強」とも呼ばれる名門チームの中で、2部落ちして1年で1部に復帰できなかったチームは、1971年の同選手権開始からわずか2例目の不名誉。来季ははいあがれるか。

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