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ロック・イン・リオ終了=後半のハイライトを紹介=反ボウソナロと親LGBTで盛り上がる

 3~6日に、リオのシダーデ・デ・ロックで、9月27~30日に引き続く、ロック・イン・リオの4日目から7日目が開催された。後半の見どころを振り返ると…。
 3日(木)のトリをつとめたのは米国の人気バンド、レッドホット・チリ・ペッパーズだったが、他の日のトリと比べた評判は決して良いものではなかった。その理由として、「レパートリーにあまり知名度の高くない曲を並べた」「楽器のソロ・パートが長すぎた」などと評論には書かれていた。
 この日はその一方で、若手ロックシンガー、ブレンドン・ユーリーの一人バンド、パニック・アット・ザ・ディスコのショーの評判が良かった。「ハイ・ホープス」をはじめとしたヒット曲を網羅しつつ、昨年、伝記映画の大ヒットが国際的な現象となった伝説のバンド、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」をカバー。
 本家のクイーンでさえ、ライブでは一部テープを使用していた再現困難で有名なこの曲を、ブレンドンは完璧に歌いこなして聴衆を魅了。翌日の報道でもかなり話題を呼んだ。
 4日(金)はイギリスのへヴィ・メタルの帝王、アイアン・メイデンが独占した。メンバーの平均年齢は還暦を越えるが、ヴォーカリスト、ブルース・ディッキンソンのトレードマークのかすれ気味のハイトーン・ヴォイスは全く衰えておらず、同じくデビュー当時から定評のある演奏のスピード感も若いまま。演奏レパートリーも初期のものが多くはあるものの、楽曲の発表時期のバランスも良く、大観衆を魅了。メイデン側が国際的に「ネットでの世界同時中継」を宣伝していたため、国際的な反響も良かった。
 翌日の報道では、「ロック・イン・リオの歴史に残る名演」との絶賛報道が相次いでいた。
 5日(土)は、先週に引き続き、ボウソナロ大統領が悪役として目立った。観客は次のアーティストまでの出番に、今回の同フェスではおなじみになった「おい、ボウソナロ、くそでもくらえ」の合唱をしているが、同日のムウチショウ局の生放送では、国内屈指の女性歌手アニッタの登場を前に、女性レポーターが「こんなに多くの人がアニッタを待っています」と紹介後、ボウソナロ氏批判の合唱を視聴者に聞かせた。これがレポーターの意図で行われたものかは定かではないが、アニッタは反ボウソナロ派で知られている。
 その逆に、親ボウソナロ派で知られる男性歌手ブシェッシャが、観客からの相次ぐ野次で歌えなくなる一幕も見られた。
 この日のトリを飾ったのはアメリカの女性歌手のピンク。圧倒的な歌唱力とサーカスばりに宙吊りになって歌うパフォーマンスの受けは非常に良かったが、彼女がLGBTのシンボルであるレインボーカラーの旗をかかげると、またしても、反ボウソナロ・コールがこだました。
 最終の6日(日)は、ニッケルバック、イマジン・ドラゴンズ、ミューズと比較的まだ若いバンドが顔を揃え、賑わいを見せた。
 一番人気はイマジン・ドラゴンズだ。このバンドは2014年にロラパルーザではじめてブラジルに来たときから人気が高く、メンバー自身も当時から親ブラジル派を強く公言。昨年10月にボウソナロ氏が大統領選に当選しそうになった際も、「僕の愛する国で同性愛者の権利を踏みにじる人が大統領になるなんて」と批判的な声明を出していた。
 そうした背景もあり、彼らのショーははじめから大盛り上がりで、「サンダー」「ビリーバー」などの大ヒット曲をはじめとして大合唱が起こっていた。
 さらに、前日のピンクに引き続き、ヴォーカルのダン・レイノルズがLGBTの旗をかかげると大喝采となった。
 大トリを務めたミューズも、ショーの内容自体は評価が高かったが、イマジン・ドラゴンズ目当ての客が予想以上に多く、彼らの演奏が始まったときは観客が大分少なくなっていたという。
 次回のロック・イン・リオは2021年9月に開催される。(3日付エストラ・グローボ、4日付フォーリャ紙、5日付エスタード紙、5日付レヴィスタフォールン、6日付UOL、6日付ポエナローダ各サイトより)

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